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2018年9月11日火曜日

自作アンテナの倒壊(台風21号の被害)

連日、天気予報士から命に関わると報道され続けていた暑さもようやく峠を越した気配なので9月2日(日)から3日間で延期していた八ヶ岳登山をしようと考えていました。

ところが予想より早く、8月下旬に早くも秋雨前線の登場です。天気がぐずつき始めてしまいました。

1週間前の山の天気予報では初日の2日は悪天候、2日目の行動日が晴天、おお!いいねえ、これならなんとかなるかなと思ったのも束の間。3日目の下山日が悪天候で風速20m超の予報です。駄目だこりゃ!台風21号の接近の影響です。下手すると山小屋に閉じ込められて下山出来なくなります。素泊まり¥6000もする山小屋に呑気に何日も停滞してなんかいられません。

ハイキングや登山計画する人はNHKの天気予報を鵜呑みにしてはいけませんよ。山の天気予報のHPがあるので是非参考にしてください。
https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kasel.html?ba=kk&type=15

早々とまたまた延期決定です。前にも述べたとおり山好きには2通りのタイプがいます。
①山そのものが好きで小雨や霧の中と言った悪天候にも関わらず行動し目指す峰々の頂上に立つことを主目的とする。
②山頂から眺める風景や草花の咲いている場所を写真に収めるのが好き。天候が芳しくないと眺望や撮影が望めないので出かけない。

もちろん山爺は後者②です。数年前、谷川連峰の平標山に登山した時のこと。入山当初は曇りだったが徐々に天候が崩れ始め宿泊地である山の家には霧雨のなか13時にたどり着いた。小屋の中には数パーティ10人ほど先客がいた。しばし歓談のあとその多くがこれから大源太山まで2時間かけてピストン(往復)するという。霧の中まったく視界は望めないというのに。出かける理由は『せっかく来たのだから』・・・

これが山爺には理解の外なのである。雨で滑りやすい中、何も見えないところを歩いて何が楽しいのかな?。結局残ったのは山爺含め3~4人。で、そのあとはどうしたって?決まってますがな小屋番も仲間になり缶ビール飲んで山談義です。

こんな根性だから、なかなか山に行く決心が出来ません。(^ω^) ほかにも理由があります。軍資金に限りがあるからです。ええ!もちろん軍資金さえ潤沢ならどんどんでかけますよ。大切なお金使うんだから天気の良い日にいくに限ります。幸い時間は一杯あるし。

9月3日時点でそれ以降の天気予報をみると台風21号は戦後最大級に発達し関西直撃模様です。出かけなくて正解でした。4日は家で1日撮りだめVTRを見てのんびりっていつもそうだが (^0^) 過ごしました。夕方になりいよいよ風雨が強くなってきました。家の近くの公園の木々が激しく揺れています。上空は恐ろしいくらい風の音が唸りをあげています。

22時を過ぎた頃には我が家が時々ミシっと音も立て始めました。おお!これはこれまで
にないすごい風だぞ、大丈夫かなといささか心配を始めたその時でした。突然地デジ放送がちらつき始め遂には見えなくなってしまいました。無事に見えるのはテレ玉と群馬放送のみ。BSはなんの支障もなくみえます。午前0頃、風が少し弱まったので表に出てベランダを見上げると手作りで建てた地デジアンテナのポールがすっ飛んでねじ曲がり屋根の上にお寝んねしていました。


このアンテナは地デジ放送に切り替わる2010年の夏に工事屋の価格設定が庶民の足元を見たあまりの横暴に嫌気がさし、『よ~し俺が自分で建ててやる』と宣言して苦労して2階のベランダ上に材料費3万円弱で建てた代物ですが東日本大地震やこれまでの台風にも耐えて頑張っていたアンテナです。

それが、なんとまあ今度の台風で力尽きて倒壊してしまいました。直接の原因は南側に張ったワイヤーが切れたことにより支柱に荷重がかかり過ぎてひん曲がったことによります。
ワイヤーの材質をけちった(SUSじゃなく鉄線にビニールコーティングした安物)のがいけなかったのかな?

それにしてもこんな太いパイプをひん曲げてしまうのですから台風21号恐るべしです。(右画像)

翌日の天候はことわざ通りの台風一過、34~35℃になろうかという晴天の中、アンテナの復旧工事を強いられます。ワイヤー群を撤去し支柱のサポート群を外しますがこれが錆び付いてなかなか言うことを聞きません。

暑さで全身汗まみれ、1時間ごとにクーラーの利いている部屋に飛び込んで水分補給しながら悪戦苦闘、最も暑い2時~4時半はもちろん作業中断です。

夕方にようやく仮に立て直すことに成功しました。突然の不幸に見舞われましたが、良いこともありました。地デジ放送が始まったばかりの時はスカイツリーはまだ建設途上で未完成。東京タワーからの仮放送でした。東京方面にアンテナを向けると我が家の地域は南側(東京方面)に建つ小学校の建物が障害となるようで画面にブロック模様が起き民放2局が見えませんでした。

我が家の近隣の家々40~50軒はプロにより既にアンテナ工事が終了していましたが、すべてが東京方面ではなく榛名山の方向(群馬県基地局)を向いていました。

プロの工事屋の判断でもそうなんだから山爺もそれに習って仕方なく榛名山の方角にアンテナを向けて固定することにしました。その結果、問題なく全放送が見えるようになり今日に至っていました。

ようやく主な放送局が受信できるようになりましたが問題はNHKの映像です。埼玉県なのにローカルニュースは前橋の美術館の催しや嬬恋村のキャベツ収穫、草津温泉便りと言ったニュースばかり、天気予報は、みなかみ地区と前橋地区の予報が報じられると言う状況でうんざりしていました。わしらは埼玉県人だぞ埼玉のニュースやらんかい!!

家族からは『ウチは群馬県民なんだね』と揶揄される始末。

とは言うもののスカイツリーが完成したからといって簡単にアンテナの方向を変える訳にはいきません。方向を変えるのは大変な労力を要します。つい面倒でスカイツリーが完成して地デジ電波を流し始めてから今日まで一度も東京方面にアンテナを向けたことがありませんでした。

アンテナ倒壊を機にようやく試みにアンテナの方向を東京方面に変えて見ようという気が起きました。

すると、なんということでしょう。テレ玉含め全放送が支障なく映るではありませんか。おまけにTOKYO MX TVまで映るようになりました。これには家族一同『これで首都圏の仲間入りだ』と大喜び。

失敗も起きました。自作アンテナは2本建てていました。1本はメイン局受信用で榛名山に向けたものです。この方向では埼玉県民でありながらテレ玉が見えません。残りの一本はテレ玉専用に秩父方面にある陣見山に向けていました。

この陣見山の電波の出し方が曲者で、混信を避けるため垂直波を出しているそうです。垂直波は狭い地域をカバーするために使う電波でこれを受信するには地デジアンテナを地面に対し垂直にする必要があります。普通の基地局は水平波を採用しているので地面に対し水平に設置します。

アンテナを建て直すときにうっかり垂直波受信用のまま北に向けて再設置してしまいました。おかげで群馬テレビや栃テレが見えなくなりました。せっかく設置したというのに近々固定を外して重いアンテナもう一度下ろして再設定しなければなりません。トホホのホ。(>_<)

それにしても我が家の周りの方々はこのことを知ってか知らずか、相変わらず榛名山に向けてアンテナを設置したままです。これからも群馬のNHKでみなかみ地方の天気予報や嬬恋村や草津のローカルニュースを見続けるんだろうなあ。お気の毒です。

【山爺の一言メモ】
一般的に電波というと波の形のイメージがあるかと思いますが、地上デジタル放送で使用しているテレビ電波は、その波を描いて飛んできます。その波の形が、地上と水平になって飛んでくるのが水平偏波。地上と垂直になって飛んでくるのが垂直偏波です。

同じ周波数の電波がぶつかり合うと、混信してしまってそれぞれに悪影響を及ぼしてしまいますが、偏波が違うと混信を最小限に抑えることができます。
BSデジタル放送を例にとってみると、飛んでくる電波は円を描く円偏波というもので、従来の右回りの円偏波と新しい4K8K衛星放送の左回りの円偏波で構成されています。
同じ円偏波でも、左右の回転を変えることで混信を防いでいるんですね。

テレ玉の場合、浦和局は水平波、陣見山局からは混信を避けるため垂直波が発信されています。皆さん!また一つお利口さんになりましたねえ。

【狂歌・川柳】
・埼玉で 群馬の天気何気見る 地デジの過疎地 いともわびしき。
・台風に アンテナ 方向教えられ。

自作アンテナの倒壊(台風21号の被害)の項・・・(完)


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①ここに掲載されたルポや川柳の著作権は作者(日暮道長)にあります。

②作者以外の方による無断転載は禁止で行った場合、著作権法の違反となります。


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2018年8月5日日曜日

暑中お見舞申し上げます


数少ない読者の皆様、謹んで暑中お見舞い申し上げます。いやあ!なんなんですかねこの狂ったような猛暑は.

熊谷では7月23日(月)とうとう41.1℃の日本新記録達成、こんな記録はいらない。

古老の話では熊谷より山爺の住んでいる地域の方が暑いとされているからもしかすると我が家の真上が幻の日本記録だったかもしれない。

理由は利根川と渡良瀬川が合流しているからではないかと思う。大きな川の周辺は気流が乱されて先へ進むことを阻害させると何かのエッセイで読んだことがある。

実は7月23日~25日に八ケ岳登山を計画しており5~6日前に行者小屋、権現小屋のを予約も済ませて、荷造りも終えていつでも出られる状態だったのである。しかしながら連日の猛暑が収まらない。長い人生を生きてきた山爺もこれまで体験したことのない連日の暑さだ。
連日、天気予報で
『命に関わる暑さです。運動は避けて』
と報道している。なにい!命に関わるだとう。毎日こんなニュースを聞いているとだんだん心が怖気づいてくる。

山小屋に今の気温を問い合わせると日中は30℃を超えるとか。2700mでも30℃超えとはどうなっているのだこの気候は?。

山爺は汗をかけない体質なので暑さには滅法弱い。33℃まではケロッとしているがそれを超えるともういけません。クタァ~となってしまいます。

高山は涼しいのでは?ですって。とんでもないことです。確かに曇りや霧が出ると寒くらいの時もありますが日中、日が差すと紫外線が平地より強いので輻射熱で実に熱くなるのです。

若い時に南アルプス塩見岳から荒川岳方面に縦走したことがあったが夏の炎天下を歩いたので軽い熱中症になりバテバテ、夜間になっても気分が優れずひどい目にあったことがある。

これは延期せねばなるまい。断腸の思いで土曜日に山小屋にキャンセルの電話を入れました。

そんな状況下、23日の熊谷での日本新記録でした。山行延期は本当に正解でした。

八ケ岳登山は去年からの悲願でしたが去年は連日の天候不順に悩まされ結局行けず終い。今年こそと思うと今度は連日の猛暑、なんとも皮肉なものです。

8月5日~7日に登山日を改めたのですが今持って猛暑は収まりません。8月下旬まで様子を見ることにしました。ザックの荷造りはそのままです。

古新聞になりましたが7月14日に月例ゴルフに行ってきました。場所は栃木の大平台CCですが、この日も暑かった。

前の日にかかりつけの病院に定期検診(高血圧)行った時の先生との会話です。
『身体動かしてますか?』
『明日ゴルフに行きます』
『ゴルフぅ、止めなさい、死ぬよ』
『コンペで幹事なんで行かないわけには』
『行くならOS-1持って行きなさい』
『去年言われてOS-1持っていったけれど、ありゃまずい、ただの塩水だね』
『まずいと思うときは体が正常な証拠、うまいと感じたら要注意だよ』
『ポカリスエット持っていきますけど』
『あれはダメ、薄すぎる、初めから飲むならいいが・・・』

そんな訳でドラッグストアーに立ち寄りOS-1を購入して持って行きました。1本¥200高っ!!1本でいいかなあ。・・けちったことでゴルフ当日泣きを見るとはこの時は夢にも思わない。

ゴルフ当日は35℃超えの炎天下でのプレー、ゴルフ場は山の上にあり風も吹いていて比較的凌ぎやすかったのですが、だんだん体がかったるくなって来ました。用意したポカリスエットもあっという間になくなる始末です。

午後から飲む予定だったOS-1を午前中から飲み始めました。何ということでしょう。あの塩水が美味しいではありませんか。先生の言っていた『美味しいと感じたら危ないよ』を思い出しました。

ああ!体の電解液のバランスが崩れてきたのかなあ。なんて思いながら歩いているといつのまにか体がシャキッとしてきて暑さが気にならなくなりました。(」’ω’)」オォオォオ!!!ウウゥゥアアォオ!!!!!! OS-1効くう。元気を取り戻して午前のプレー終了。

体の調子が戻ったことを良いことに、昼食時生ビール(中)を呑んでしまいました。これがいけなかった。午後はまたもや体がだるくなり元に戻りません。OS-1も飲み終えてしまいありません。ああ!もう一本買っておくんだったと嘆いても後の祭りです。

【山爺の一言メモ】

ポカリスエットは「清涼飲料水」ですから扱いは他のジュースと同じで誰が飲んでも良いが、一方、OS-1は「特別用途食品」という扱いになります。これは不特定多数を対象とした普通の食品とは違い、ある限定した範囲の人々が利用することを前提に作られた食品になります。特別用途食品にはいくつかあるのですが「妊産婦用」、「乳児用」、「病者用」などがあり、OS-1は「病者用」になります。
OS-1が対象としている病者用とは具体的にどういった方なのかと言うと
①感染性胃腸炎、風邪よる下痢.嘔吐.発熱を伴う脱水状態
②高齢者の経口摂取不足による脱水状態
③過度の発汗による脱水状態
つまり健康な人は飲む必要のないドリンクです。
脱水状態ではカリウムやナトリウムに代表されるミネラル分が不足した状態になっています。OS-1はそのミネラル分をいち早く補給することを目的に作られているのでスポーツドリンクよりも塩分が多目に含まれています。ですから健康な方が飲むと若干しょっぱくて飲みにくく感じる事が多いです。したがって飲みすぎてもダメなようで下痢やその他の弊害もでるようなので用法をよく理解して利用する必要がありそうです。

暑中お見舞申し上げますの項・・・完

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②作者以外の方による無断転載は禁止で行った場合、著作権法の違反となります。

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2018年6月22日金曜日

梅雨の間隙を突いて・・・三床山から二床山へ

連日の梅雨模様で6月に入って山歩きの実績が全然ありません。家でごろごろしてWOWOWばかり見ていたら大殿筋が弱ったと見えて腰痛が起き始めました。腰痛は低気圧の通過も影響があるようです。

空梅雨を当てにして残雪の会津駒ケ岳に行きたいなあと思ってプランを練ってはいたのですが本格的な梅雨に入ってしまったので計画倒れになりそうです。


会津駒直下にある駒の小屋は前々から一度行きたいと思っていた山小屋の一つです。自炊客のみを受け入れるランプの灯る素朴な山小屋で土日以外も管理人が常駐しています。土日しか営業していない山小屋が多い昨今、貴重な存在です。

今年の梅雨は空梅雨ではなさそうで天気予報では傘マークがズラリです。と、17日(日)だけが晴れマークが出ています。これはどこかに行かねばなるまいて。山爺の頭の中は常に3~4箇所、山のプランがインプットされているので出かけようと思えば数時間の準備時間があれば十分です。

今月末は川治温泉での同窓会が控えているから経費節約!マイナーだけれども佐野にある三床山~二床山でも行ってみようか。







17日(日)早朝に家を出て途中のコンビニでいつものようにサンドイッチ、赤飯握(梅握売り切れ・・(´ω`))5個入りアンパン+チョコレートなどの甘味菓子を若干購入した。甘味菓子は非常用で食べずに家に持ち帰るつもりだ。どんな低山でも非常食を準備するのが山男としての山爺のこだわりです。


8時前に東武佐野線の田沼駅に到着。少ないながらここから路線バス(午前中2本)がでているので8時17分発の便に乗車して鹿島神社前で下車(自由乗降地区なので乗るときに運転手さんに降車場所をあらかじめ告げておく)すれば4km歩かないで済みます。

www.city.sano.lg.jp/komoku/koutuu/05/pdf/1611_03.pdf

鹿島神社を左に見ながら細い道を進むとやがて左手にソーラー畑が出現し20分ほどで鹿島神社の奥社前の駐車場に着きました。



それにしても最近のソーラー発電設備の普及といったら、山の麓に着くとやたらあちこちで目に付く。平成26年度の統計では6.6%であったらしいが今はそんなもんではないだろう。

山爺が行ったこともあるゴルフ場も何箇所かが閉鎖されてソーラー発電設備所に商売替えしていることでも頷ける。ゴルフ場の運営には何十人もの人件費がかかるが、ソーラー発電設備は作ってしまえば人手が不要で金儲けが出来る。さもありなんだなあ。

まあ、発電力が不安定なソーラーがこの先、今の火力などに100%とって変わることはありえない。バブルと一緒でどこかで行き詰まるはずなんだがねえ。そのとき損をする人々が出なければいいのだが・・と思いながらも心の片隅ではそのうち泣きを見る奴が出るゾ。と、どこかで期待している節があるへそ曲がりな山爺であります。

駐車場には4台ほど車が止まっており1組(男女4人?)のパーティが出発準備中でした。

山爺:『天候が思わしくない中よく出掛けてきましたね』
他人:『今日しか好天が望めないので急遽出掛けました』
山爺:『考えることは一緒だ!お互い好きですねえ』
一同:(笑)(笑)

4人組が出て行ったあとは神社に静寂が戻ってきました。



さて神社にお参りしてぼちぼち山爺も出発しよう。三床山へは沢コースと尾根コースの2通りのルートを選択出来る。晴れていれば涼しい沢ルートを選ぶところだが連日の雨で悪路なのは必定、ここは尾根ルートを取るしかあるまい。

雨上がりのせいか一段と山の匂いがするような気がする。いいなあ、この香りは本当に元気がもらえる。いざ、一路三床山に向けて出発だ。

なだらかな道がしばらく続きます。道は狭いながらしっかりと続いており足元が雨露で濡れる心配はなさそうです。

このまま山頂まで続けばよいのですが、そうは問屋が卸さない。
麓で見た三床山でもわかるように山頂付近はもっこりとした山形なので必ず急傾斜が現れるはずだ。

やがて、来ました、来ました、急傾斜が現れました。いやあ、半端じゃありません。南アルプスの尾根道のようなしんどい急な道がずうっと続いています。

時折、山道の左側が開けるのが救いです。片方の手で山道の横の木に掴まりながらもう一方の腕でストックを押し上げ、ひいひい言いながら高度を稼ぎます。お金も山も稼ぐのはしんどいわ~!!

ただし、南アルプスのようなでかい山と違い、たかが低山ふぜいです。そんなに長時間の急傾斜が続くわけではありません。

30~40分も格闘すれば山頂に着くところが低山の良いところです。

やがて前方の木々が明るくなって人の声も聞こえて来ました。

三床山山頂(334.9m)に到着です。三床山は少し変わった山頂で登山道が行き止まりで反対側には道がありません。袋小路です。

天候はイマイチですがなかなかの展望を得ることができました。

今まで見えなかった東側の展望も開けてゴールド佐野CCがよく見えます。

今月購入した新兵器、10倍の単眼鏡を取り出し覗いてみるとカートが走り回り、プレーヤーのスイング姿まで確認できました。おお、これはよく見えるわい。

ああ、あの人は今小さな池を目の前にして真剣に悩んでいるのだろうなあ。

しかし、ここから見ると人もカートも誠にちっぽけな存在で迫力ゼロ!。


ゴルフも天上から覗くと動きが滑稽に見えます。なんか自分が神様になったような気分がします。


時間はまだ10時、昼食にはちょっと早いので倒木にシートを掛けてベンチとし携帯コンロとヤカンを取り出し珈琲プレイクと洒落込みます。いやあ、山頂でアンパン囓りながら飲む珈琲の美味いことと言ったらないねえ。どんな喫茶店もここの味にはかないません。これやるため山登りしているといっても過言ではない

山頂へは次々と登山者がやってきますが、5分も滞在すると去って行きます。


 それにしてもせっかくの山頂なのにどうしてせかせかと皆さん次に進むのかね?

せっかちだなあ。って俺がのんびりし過ぎるのかなあ。


まあ山好きには歩くことそのものが好きな人と山の雰囲気が好きな人と2通りいると思うが・・

前者は体力の許す限りどんどん先に進み長距離を歩いたことを自分への励み(自慢)とする。

なんとか山の会といった団体の多くはこんな人の集まりのようです。

後者はのんびりと写真を取りながら休憩をたっぷり取って山中でまったりするのが好みの人。集団活動にはまったく不向きなので単独者が多い。・・もちろん山爺は後者です。



いやあ、小一時間ものんびりしてしまった。汗も引っ込んだし次、行ってみよう。元来た道を50mほど戻ると分岐点があり二床山へは指導摽が右を指示しています。
  

二床山への下りも急で左右は岩混じりの痩せ尾根で気を抜けません。ここで落ちたらまずアウト。ストックを頼りにゆっくりと慎重に降下してゆきます。

ようやく鞍部(山と山の間の低いところ)に到着。左から道が延びて来ていますが鹿島神社から沢コースを取るとここへ出るようです。



さらに進むと小三床山方面への分岐にやって来ました。右にゆけば小三床山を経由してつつじ山からカタクリ群落をぐるりと回るコースです。カタクリの時期も過ぎてしまったしオーバーワークになりそうなので今回大回りになるこのコースは遠慮しておこう。




低山ながら岩のゴロゴロした痩せ尾根をゆっくりと慎重に歩を進めます。ぐるりと回り込むように尾根を進むので左手に先ほ珈琲ブレイクをした特徴ある三床山がよく見えます。

ああ、あの右側の斜面を登ってきたわけだ。通りできつかった訳だ。傾斜がゆうに30度以上はありそうです。

 今歩いてきた三床山~痩尾根がよく見えます。

途中で出会った男2人組のパーティが
『この山は面白いですよ。何回来ても飽きないです』
と言っていたが、その言葉も納得のコースのようだ。

1時間くらいで山頂を極められ展望の利く痩尾根縦走が楽しめる。また体力に合わせて長短ルートが選択出来るし、カタクリやつつじ山という地名があるので花も豊富な地域があるのだろう。

また、このへんの山々は幸い、山中をドタバタ走り抜ける無粋なトレラン族の侵略は受けていないのがいいねえ。しかし何が楽しくて顔歪めて苦しそうに山中を走り回るんだろうか?山爺には理解の外である。

11時30分二床山(325m)に到着、狭い山頂だ。ここで昼食休憩。

食事をしていると両側から何組かのパーティが通り過ぎていった。

おいおい山頂だよ。休まないのかい!。そんなに急いで何処に行くんだい。ずーと磐城平の方までゆくんか。この洒落がわかった人は文学通です。

【山爺の一言メモ】

磐城平云々・・大正時代の詩人、山村暮鳥(1884~1924)の雲という詩です。
おうい雲よ、ゆうゆうと馬鹿にのんきさうぢやないか
どこまでゆくんだ ずつと磐城平の方までゆくんか
   ―――「雲」

なんかのんびりとした雰囲気がよく表現されていて山爺のお気に入りの詩の一つです。
特に”のんきそうぢゃないか”のちに点点がいいねえ。

腹ごしらえも終わったので先に進みます。高松山までは20mほど下ることになります。

 高松山(303m)に到着しました。ここも狭い山頂です。さすがの山爺もここは通過点としました。ここを過ぎるとめぼしいピークはなくなり標高差200mをひたすら下山することになります。


道もなだらかで岩場はなくなりました。楽になった代わりに展望が望めなくなってしまいました。

山林から竹林へと様子が変わり再び平らな道が続く山中を歩きます。

まもなく里に出るでしょう。

周りが明るくなり見慣れたソーラー畑へ降りてきました。鹿島神社へは左へ左へと歩いて行けば良いはずです。ソーラー畑を突っ切って13時過ぎに無事、鹿島神社へ戻ってきました。

15時17分の路線バスがあるのですがここの路線バスは午後便は原則1時間前に予約しなければ乗れません。(誰も予約者がいないと欠便するらしい)バスの時間まで間があるし田沼駅までは4kmくらいだ。平らな道なら今の山爺には楽勝です。

【川柳】

・休息も 取らで 山人 どこへ行く
・山趣味も 真摯に向かう 熟団塊
・コースタイム 金科玉条 山の会 

【山爺の一言メモ】
金科玉条
 黄金や珠玉のように善美を尽くした法律や規則の意、人が絶対的な拠り所として守るべき法律・規則のこと。転じて”金科玉条のごとく守る”として融通のきかないことへの揶揄として用いることわざ。

梅雨の間隙をついて・・・三床山から二床山への項 完

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①ここに掲載されたルポや川柳の著作権は作者(日暮道長)にあります。
②作者以外の方による無断転載は禁止で行った場合、著作権法の違反となります。

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