19日は雨模様ですが20日(日)はどうやら回復の兆し、残雪の富士山を間近で見たくなったので大月にある九鬼山にいってみようか。
最寄駅→新越谷→西国分寺→立川と乗り継いで大月に10時1分についた。
ここでJRから富士急に乗り換えるのですが乗り換え乗客は、皆んなぞろぞろとカードを使って改札を通過してゆきます。
山爺はそんな便利な通行手形(スイカ・パスモ)は持ち合わせていません。係員に聞けば現金精算は出来ないとのこと。
どうすんだよ!係員によれば、なんでも現金精算の場合は一旦、JRの改札まで戻り、そこから駅の外に出て、ぐるっと大回りをして富士急駅前から切符購入して入れとのお達しです。
言われた通りぐるっと大回りをしてみましたが駅らしきものが見えません。あれれ!どこだ駅は?よく見るとなにやら通用門のような小さな入口が見えました。確かに富士急大月駅と書いてある。(右画像の改札くぐるまでの遠かったこと・・ぐすん (´⌒`。))
ようやっと、富士急駅構内に入ることが出来ました。どんどん世の中キャッシュレスになっていくのかなあ。特に奥多摩や甲府、丹沢方面に来るときはカードがないと田舎者丸出しで惨めな思いをするなあ。今度来るときはカード購入しようと多いに反省した山爺でありました。・・しかし、なんだかなあ。俺がなにか悪いことでもしたんか!ええ!!なぜ通過出来ないんだよ!!金ならあるぜい!!
ここから10時17分発の富士急で禾生駅まで行く。禾生(かせい)と読みます。珍しい駅名です。
10時27分禾生駅に到着。小さな駅ですが登山者が何十人か降りてきた。やはり東北や北関東とちがいこんな無名の山?でも登山者が沢山いる。
目の前をリニアモーターカーの実験線が横切っています。駅を降りていったん大月方面に戻るような格好で車道を進みます。
車道を折れると、なにやらレンガ作りの橋が見えました。橋の下は川で上も川が流れています。川用の橋のようです。川の上を発電その他の多目的用水が横切っているようです。
面白いものを見たものです。世界遺産登録、って無理か。
傍らにはいずれがアヤメかカキツバタが綺麗に咲いています。やはり山里はいいですねえ。思わぬ景色に遭遇します。
身支度を整え10時45分、いよいよ山道に入ります。
新緑の眩しいこと。山道の歩き始めは独特の匂いがします。この辺が、ただの散歩と山歩きの違いです。辞められまへんなあ。
九鬼山山頂は標高970mですが禾生駅がすでに420mあります。差し引き550mの標高差を登ることになるので2時間くらいが目安かな。
禾生駅から九鬼山へのルートは地図を見ると愛宕神社→紺場休場経由と杉山新道経由の2つあります。
前者は急登で途中に天狗岩なんてあるから歩きにくいのでしょう。迷わず後者のルートを選択して歩き出しました。なだらかな歩きやすい道をのんびりと歩いて弥生峠に12時15分到着。
手持ちの新兵器の高度計は800mを指しています。山頂まで170mだからあと30~40分で山頂かな?なんて思いながら上を目指す。安物で信頼性イマイチの高度計だがこんなものでもあると
残りの時間の目安になるので励みになる。頑張んべえ!!。
13時少し前にたくさん人が休んでいるところに出ました。
皆んなお弁当を広げてくつろいでいる。山頂か?さにあらず。山頂手前のビューポイントでした。富士山がよく見えました。左画像は人の目でみた大きさの富士、右画像ははアップです。
やあ、疲れが吹き飛ぶほどのすばらしい眺めだ。なぜ、日本人は富士山をみると華やぐというか安らぐというか興奮するというか・・よくわからないけれど感動するのだろう。
かたわらで弁当ぱくついていたおばちゃん数人のパーティとの会話
『山頂はもう行かれたんですか?』
『まだです。お腹すいちゃったのでここで休憩』
『はあ、色気より食い気ですか』
『わはは!!』
富士山を間近に見ながらの昼飯!なんと贅沢なことだこと。
山頂に13時10分到着。先ほどのビューポイントと違い富士山は木々の間からしか見えません。なるほで先ほどのビューポイントの方が座ってお昼食べながら富士山をを良く見ることができます。納得です。
しかしながら大菩薩嶺方面は開けており素晴らしい景色が待っていました。
中央のガレ場のあるところが大菩薩峠かな?来年の冬は絶対あそこに行くぞ!!。ピッケルも新調したしねえ。行かねばなるまい妙心殿ってか!。なんだそのセリフ!山爺古い!!。
ピッケル購入の件はこの項の末尾に記載。
【山爺の一言メモ】
一世を風靡した三波春夫大先生が1960年代に歌った”大利根無情”に出てくる名セリフです。
講談『天保水滸伝』に出てくる剣の達人「平手造酒」に関する歌ですが歌の間に芝居がかったセリフが入ります。・・ひらてみきと読みますよ。よろしかったら覚えてね。
平手造酒は江戸のお玉ヶ池・千葉周作の剣道場で修行した剣の達人で、酒を愛しすぎたために破門扱いにされ、胸をわずらって笹川繁蔵のところに助っ人的な立場で住みついています。妙心というのは平手造酒の知り合いの尼さんです。
浮世の義理でヤクザ同士の喧嘩(笹川繁蔵と飯岡助五郎の縄張り争い)に加わろうとするのをこの妙心尼が必死に止める。このときの名セリフを三波春夫大先生が芝居がかって絶叫する。
『止めて下さるな妙心殿。落ちぶれ果てても平手は武士じゃ、
男の散りぎわだけは知って居り申す。
行かねばならぬ。そこをどいて下され、行かねばならぬのだ』
ちなみに大利根河原の決闘で笹川組で死んだのは平手造酒だけでした。あれまあお気の毒。最近氷川きよしがこの歌をカバーしてますが迫力では三波先生の足元にも及ばない。
ここでいつものようにコーヒーを沸かしてサンドイッチ・アンパン・梅握りの昼食タイムを摂る。腹もいっぱいになり素晴らしい景色も満喫したので14:00山頂を後にした。
下山ルートは馬立山方面の途中、札金峠で左に折れて田野倉駅を目指します。登りと違い下りルートは急で痩せ尾根が続き岩場もある。これは慎重に歩かねばならない。
こんな山ですっ転んで怪我でもしたら恥ずかしい。
15時20分無事林道まで降りてきた。
まもなく一般道へ出たがここでも富士山がで~んと姿を見せてくれました。
しかしながら手前の高圧電線のなんと無粋なことか。
画像の中央を横切っている高架線はリニアモーターカーの実験線ですが開業予定は
品川~名古屋間が2027年(9年後)
品川~新大阪間が2045年(27年後)
9年後ならなんとか試乗出来るかな?無理だろうなあ。大阪までは27年後!!ふえぇ~大阪は時間切れで完全にアウトだなあ。
(ヽ´ω`)トホホ・・
15時50分田野倉駅に到着し・・・田野倉駅小さっ!!・・16時22分の電車で無事帰路につきました。
【山爺ピッケル購入するの巻】
最近、頼んでもいないのにどんどん歳が増えていき、友人・知人が相次いで鬼籍に入るに及んで焦りが出てきました。いつまで健康で山歩きやゴルフが出来るんだろうと。
冬山登山にはピッケルは必携道具です。山爺は若い頃冬山もやっていたので当然持ってはいるのですが何分古い。シャフトは木だし、全丈75cmと長い(画像右)。そのまま山岳博物館に飾れるような代物です。
新しく購入したいのですが信頼出来る高品質のピッケルは高額で数万円もする高嶺の花、あと何回使うかわからない物においそれと無駄金を使うわけには参りません。
でも、欲しいなあ!。そこで去年の秋頃からヤフーオークションで中古ピッケルにちょっかいを出し入札を続けてきました。
このオークション、以前は銀行口座を登録しなければ入札参加が出来なかった?ので敬遠していたのですが、最近は口座登録不要(金銭やりとりはヤフーが肩代わり)となったので参加してみることにしたのです。
中古とは言え、数万円するピッケルが入札スタートは¥100から始まるのが魅力ですが締切日が近づくにつれて¥1000、¥2000、と値がつり上がってきます。
午前0時の締切、数時間前あたりからが勝負で、1時間前あたりは¥3000くらいだったのが一気に¥6000位に跳ね上がります。山爺の落札目標は¥5000以下なので何度も諦めていました。
今にして思うに秋頃からはピッケルの需要期です。(冬山に使うので当然だ!!^0^ )本当に欲しい人が集中していたのでしょう。数回チャレンジしましたが数千円の入札価格が終了間際で7~8千円、場合によっては1万円以上に跳ね上がります。そんな訳でいったん入札を諦めていたのですが需要期を過ぎた(と勝手に思う山爺)4月から再挑戦してみました。
対象ブランドはフランスシャモニ製のシモンカマロだ。相手にとって不足なし。¥1000から入札開始、¥3000まで自動入札モードで対応(本人の許容限度価格を設定すればいちいち入札しなくても自動で対応してくれます)
終了1日前で¥3000突破、やはり無理なのかなあ。¥100刻みで入札を続ける。この辺から入札者は2人だけ、山爺との一騎打ちとなった。残り4時間前に相手が¥3500の値をつけてきた。
う~ん、相手も本気だな!残り2時間前で山爺が一気に¥3900の値を付ける。これ以上の価格なら諦めようとPCの電源を切って入札中断しその日は就寝。
翌日、PCメールを開くとヤクオフからメールが入っていた。
『おめでとうございます。あなたが落札しました』
『やったー!』
なんか嬉しい。オークションというものもやってみるとなかなか面白い。
結局送料含めて¥5000で老舗ブランド品を入手することが出来ました。
落札してからの手続きは、
①出品者から落札価格+送料が落札者(山爺)に連絡。
②コンビニでヤフーに一時入金。
③出品者へヤフーが入金連絡。
④品物が届いたら入荷連絡をヤフーに連絡
⑤ヤフーから出品者に送金
となっており不正行為が容易に出来ない仕組みになっています。
やってみると結構面白い(のは山爺だけ?)ので皆さんもチャレンジしてみてください。
落札手続き(入金)をするとすぐにピッケルが届きました。品物は錆もなくおニューに近い状態です。満足満足、惜しむらくはピッケルカバーと石突カバーがスポンジなので経年劣化しこのままでは使えません。カバーを別途購入しなくっちゃ。
しかし、今になって冷静に考えたら、このピッケル、あと何回使うのかなあ。1回も使わないで飾りのまま、ということも?なんだかなあ。やや反省もしている山爺なのであります。
【狂歌】
・ヤクオフで ようやく手にした ピッケルも 何回使うや 我は後悔
【川柳】
・富士を見て 騒ぐ思いは DNA?
・なぜなのか 数倍感動 富士の山
・買ってから 使い方を 悩み出し
富士山を見てきましたの項・・・完
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