アクセスカウンター

アクセスカウンター

2022年11月2日水曜日

全国旅行支援使ってみました(榛名山散策)

 コロナで冷え切った観光業喚起策として政府による全国旅行支援なるキャンペーンが10月11日から始まった。いつまで?終わりは、これがはっきりしておらず12月下旬までとなっている。予算がなくなり次第終えるようだ。いかにも場当たり的な今の政府のやりそうな施策だ。

支援内容はざっくり右図のとおり、旅費の40%を負担してくれてさらに地域クーポンなるものがが平日なら¥3000もらえる。旅好きにとって誠にお得な施策だ。これは使わねばなるまいて。

利用方法は大きく二通りの方法がある。

①大手旅行業者(じゃらん・楽天・JTB・近鉄など)が発行する旅行セット商品(割引折込商品)から選択。

②自分で旅行支援登録されている旅館を探して予約⇒予約番号をもらう⇒STAYNAVIで会員登録(メールアドレス・・Gmailでも登録できます。とパスワードを決め登録)⇒所定の書式に住所・氏名・宿泊日・予約番号などの個人情報入力⇒支援番号がメールで送られてくるので宿でチェックイン時に番号を告げると割引+地域クーポンが支給される。

以下がステイナビのHPです。

STAYNAVI 宿泊TOP

山爺は旅行業者というものが昔から馴染めない。直接の方が安いに決まっているという偏見がある。商品を覗いてみたが高級ホテル中心に商品組んでいるように思える。高額宿泊代がこんな下がります。さあ、どうぞといった姿勢が見え見えだ。

山爺は②で利用することにしました。場所は伊香保温泉の老舗旅館の金〇〇、宿代が1万円ちょい欠けだから割引後は6千円以下となった。平日宿泊なので地域クーポンは¥3000が支給される。差し引き3千円以下で老舗温泉でのんびりすることができる訳だ。旅行支援キャンペーン万歳。

伊香保に決めたのには訳がある。ここからバスで30分くらいのところに榛名山があり紅葉目当てのハイキングに好都合なのである。

早朝に家を出てJR渋川駅に9:58着、ここから10:05発のバスで榛名山へと向かう。乗り継ぎ時間がないのでのんびりトイレ休憩も出来ない。

10:55登山口着、天候は今にも雨が降り出しそうで心もとない。取り敢えず榛名湖全体が俯瞰できる硯岩(すずりいわ)1251mまで急ごう。

登山口は国民宿舎吾妻荘の右側にある。




20分も登ると掃部岳(かもんがたけ)1449mと硯岩の分岐点到着。左に行けば榛名山の最高峰、帰部ケ岳に至る。ちなみに榛名山とは榛名湖周囲の外輪山の総称で榛名山そのものの山はない。天候が思わしくないので先に榛名湖ビューポイントである硯岩に向かう。



道が急峻になり岩がごろごろしてきた。こりゃあ観光目的で湖畔をぶらついたついでに思いつきで革靴・ハイヒールで登ろうとしても無理だなあ。第一危険だわいなどと思いながら登り続けること10分、急に前が開け榛名湖が飛び込んできた。硯岩に到着だ。先ほど通った国民宿舎吾妻荘が小さく見える。

この岩の先はスッパリ切れており絶壁になっている。100mはあるだろうか、しゃがみこんで岩に掴まりながら恐る恐る覗き込むと足裏がムズムズする。こんな場所での撮影には細心の注意が必要だ。座り込んだ姿勢でシャッターを切る。

ファインダーを覗き込み不用意に立ったまま夢中で撮影すると知らず知らずのうちに前のめり姿勢を取ってしまうので剣呑だ。

人間の頭は相当重いのでバランスを崩して転落の憂き目に遭う。クレヨンしんちゃんの作者、臼井儀人氏が2009年に荒船山の絶壁から転落死したのはそういう所作が原因なのではと山爺は思っている。遺品のカメラの最後の記録が崖下を写した画像であることが何よりの証拠だ。

パノラマ映像も撮ってみよう。紅葉時期には少し早いがなかなかの眺めだ。雨模様でも肉眼ではそれなりに感嘆出来る景色なのだが機械(カメラ)では表現がイマイチになる。晴れていたらもっと綺麗に撮れていたろうに、誠に残念だ。



このビューポイントでドリップコーヒーでも、と今日はガスコンロも持参して来ているのだが、生憎昨夜からの雨で下はぬかるんでおり腰を降ろす場所がない。
そうこうしているうちに小雨がぱらついてきた。お茶どころではない急ぎ撤収。元の分岐点まで降りてきた。

さて、帰部ヶ岳へはどうしようか、ここから往復約2時間。行くか行かざるべきかそれが問題だ、せっかく来たのだから・・とは思わない、山爺即決『行くのや~めた』・・雨ん中歩いたってしょうもない。とっとと下山し国民宿舎まで戻ってきた。時間が余ったので予定にはなかった榛名神社に行こう。3kmくらいなので歩けない距離ではなかったが運良く路線バスに乗れた。

榛名神社はあまり期待はしていなかったのだが、境内全体を沢や岩峰、杉木立などで上手くレイアウトし最奥の本社は自然の岩峰を取り込んで荘厳な雰囲気に包まれている。近年パワースポットとして人気なのもうなずる。
【山爺の一言メモ】

主祭神

赤城山妙義山と共に上毛三山の一つとされる榛名山の神を祀る神社で、現在の主祭神は火の神・火産霊神と土の神・埴山姫神である。水分神・闇神・大山祇神大物主神木花開耶姫神を合わせ祀る。
南北朝時代ごろから上野寛永寺の下に属し、高崎市中里見町の里見山阿弥陀院光明寺から別当が派遣されて管理がされてきた。

建物

・榛名神社 6棟(建造物) - 内訳は次の通り。平成17年12月27日指定[2]

本社・幣殿・拝殿(合わせて1棟) - 春日造本社と入母屋造拝殿の間を幣殿でつないだ複合社殿で全体としては権現造棟札により文化3年(1806年)の建立と判明する。屋根を銅板葺きとし、


柱、梁などの各所に華やかな彩色と彫刻を施している。本社は背後の御姿岩と接続しており、御姿岩内の洞窟御神体を祀っている。

・国祖社及び額殿(合わせて1棟) - 本社・幣殿・拝殿の向かって左に建つ。国祖社は元々勝軍地蔵阿弥陀仏を安置していた本地堂で、享保年間(1716 - 1735年)の建築、接続する額殿は文化11年(1814年)の建築。本来は神楽拝観所。

・神楽殿 - 明和元年(1764年)の再建。舞台は板張りで三方吹放ちとして、格天井には花鳥図や神楽面が描かれている。


・双龍門 - 安政2年(1855年)の建立。入母屋造銅板葺きの四脚門。竜の彫刻や水墨画が施されていることから双龍門と呼ばれるようになった。

・神幸殿 - 安政6年(1859年)の建立。神幸祭のとき神輿が出御しとどまる社殿。古制により彩色は施されていない。

・随神門 - 弘化4年(1847年)の建立。入母屋造、瓦棒銅板葺きの八脚門。元来は仁王門、神仏判然令が出されたとき隋神門と呼ばれるようになった

それにしても縦長の神社だなあ。しかも坂道と階段が延々と続く。車やエスカレーターといった文明の利器の恩恵にあやかる迂回路もない様だ。頼れるのはおのが2本の足のみ。山男の端くれの山爺でもいささか疲れた。一般の参拝者はさぞ疲れるだろうに。


本社は生憎と改装工事中で全体は拝めなかったがここに到着するまで散々苦労しているので霊験あらたに思えてしまう。創建者の思惑に見事はめられ、お賽銭をはずんでしまった。
周囲は杉の巨木がズラリで本社を盛り立てている。すっかり洗脳された山爺はすぐ下にある社務所売店でお守りまで買ってしまった。榛名神社の計略恐るべし。
バス停に戻る途中で見つけた倉掛岩なる自然が作り上げた橋のような物を見つけた。来るときは傘さしていたので見逃したらしい。
小雨が降り続いて寒い。山爺の携帯温度計は8℃を指している。さて、宿に戻って温泉に浸かりのんびり過ごそう。

宿の夕食はバイキングスタイルで70分飲み放題付きだが、最近滅法酒に弱くなった山爺、ビール一杯・日本酒1本を消化するのがやっとである。経営が苦しくなったのだろうか、なんか料理の質も落ちたような気がするなあ。豚肉フェァー?、牛肉はどこに行ったのだ~。
【川柳】
・絶景は 恐怖と引換え 硯岩
・硯岩 足裏掻痒 我慢撮り
・これでもか 霊験ずらり 榛名山

******************

①ここに掲載されたルポや川柳の著作権は作者(日暮道長)にあります。
②作者以外の方による無断転載は禁止で、行った場合、著作権法の違反となります。

読後の感想をコメントまたはメールしていただけると幸いです。