アクセスカウンター

アクセスカウンター

2017年12月1日金曜日

寄居の金勝山・官の倉山に行ってきました。


小春日和の予報に誘われ前日(11/25)に慌ただしく荷造りを済ませ25日早朝に家をで出ました。まあ荷造りといっても低山の日帰りだから10分もあれば完了ですが。(^O^)

今回の山々は寄居駅で東武東上線に乗り換え4っ目、東武竹沢駅で下車する。

ここから金勝山登山口まで約10分、所謂、駅前ハイキングが出来る交通至便な山なのだ。
行動予定ルートは以下の通り。

東武竹沢駅⇒避難小屋⇒金勝山268.4m⇒南登山口に下山

南登山口⇒国の重文吉田家住宅前⇒三光神社⇒天正池⇒官の倉峠⇒官の倉山344.7m⇒石尊山(セキソン)344.2m⇒鎖場⇒不動滝⇒登山口⇒八幡神社⇒穴八幡古墳⇒小川町駅

つまり連続の山歩きではなく全然別の山を1日に2つやっつける欲張った計画だ。長い山爺の登山歴でも一旦下山してから別の山に登るのは初めてかなあ??。

官の倉山を下山後は里山を散策しながら八幡神社そばにある穴八幡古墳の史跡を見学するのも楽しみの一つだ。まあ6~7時間も歩けばなんとか完遂するだろう。

秩父線羽生駅7時08分発で寄居へと向かう。休日なので今回も秩父路遊々フリーきっぷを購入した。普通切符だと寄居まで往復¥1560だ。フリー切符は¥1440だからこれでも¥120お得である。

受け取ったチケットが足袋の格好なのが笑えた。こんな形の切符発売したら他の鉄道機関では改札口で大混乱だ。自動改札とは無縁の秩父鉄道ならではのアイデアだ。

秩父線は全線に渡って自動改札がない。係員が切符を受け取ってくれる人間味豊かな鉄道なのである。そんなわけだから勿論パスモやスイカなどですまし顔して通過など出来ない。

ホームに降りるとすでに電車がホームに待機している。電車に乗り込むと日曜日なので年輩ハイカーが沢山いる。山姥達の高ぶった会話が車内に響く。

寄居で登山姿の者が下車したのは意外にも山爺だけだった。残りの多くは秩父・三峰方面に行くものと思われる。

午前8時30分東武竹沢駅に到着、晩秋から初冬に手頃な山々なので多くのハイカーを予想していたが下車したのは山爺ただ一人。これは以外であった。駅から徒歩圏の山なのに人気がないなあ。時間がそれとも早すぎたかな。
ちなみに、こんな山あいの小さな駅ですがこちらは自動改札、さすが大資本鉄道です。



駅前で軽く準備体操をしてから駅の右側にある連絡通路を利用して線路をくぐり反対側に出ます。突き当たった車道を右に曲がり歩き出しました。

小さな祠があったのでお賽銭を奉納し今日の登山の無事を祈願する。時に8時50分!いざ登山開始です。



歩いて10分もすると東登山道と書かれた大きな標識があります。
それに沿って左折するとすぐに山道入ります。歩いてすぐに分岐点にぶつかりました。

ガイド地図の指示に従って尾根道を選択します。

今回は低山で安全性も高いので登山届は作らなかったのですが、こんな山でも登山届ポストがありました。横の注意書きを見ると、何と何と”熊注意”でも”猪注意”でもなく”マムシ注意”だって。マムシ出るんかい!。

でも冬だからマムシの奴も冬眠しただろう。誰もいない静かな山道を無言で登り出します。木々から漏れる朝日がまぶしい。いいね、いいね、こんな雰囲気が山爺は好きです。

20分も歩くと”避難小屋”に到着です。表は鍵が掛かっていましたが裏は開いていたので入ってみると避難小屋と言うより学校行事でオリエンテーションなどの教育用に使うような広い集会場でした。水道も4~5基あり水もきちんと出ます。避難小屋とはまるで違う施設です。

里から20~30分のところで避難する奴いないっちゅうの!。ここまで来たらどんな遭難者でも里まで降りて救助依頼するわ。たぶん教育関係の担当者が公共施設の予算取りするときに取得しやすいよう知恵を絞り名称を変えて申請したのではと思うのは山爺だけだろうか。

以前、エッセイで読んだ話だが・・・タイトルは、たしか”お役人何とか?”だったような。都内のあるお役所に出入りしていた電器店がお役所から洗濯機を大量受注したそうな、ただし納品に際し物品名称を『ボロ攪拌機』で納入して欲しいとの指示でした。ところが店の親爺、この指示をコロッと忘れごく普通に〇〇洗濯機で納品したところ担当役人からこっぴどく叱られたとか、予算取りの時に洗濯機では通りにくいのでボロ布を洗濯する専用機として名前を変えて予算取りしたんでしょう。いかにもお役人らしい話で笑えました。この避難小屋も多分そんなところでしょう。


避難小屋からほどなくで金勝山に着きました。9時40分です。低山ながら展望は良く赤城山・男体山が望めました。また眼下に本田技研工業の寄居工場がよく見えます。

次に登る官の倉山もよく見えます。う~ん大分遠そうだなあ。この計画はきつかったのかなあ。と一抹の不安がよぎる風景でした。

今日は先が長いので休憩もそこそこに先を急ぎます。

頂上から5分くらいのところに立派なプラネタリウムが建っていました。

そこをすり抜けてトイレの左横に続く道を通ると左に下山路があります。

黙々と降ること5分!山中に突如大勢のご婦人のかまびすしい話し声が木霊します。予測では10~15人くらいは居そうな雰囲気です。なおも降りてゆくと7~8人のオババさまの団体が休んでおり大声でおしゃべりの真っ最中、思わず『いやあ山中に大きな声が響いたので20人くらいの団体様かと思いました』と言ったら”ドット”受けて一同大笑いでした。

二言、三言会話を交わしてからおばさま連と別れひたすら下山、八高線の踏切を10時25分通過、ここまで歩き出してから約1時間30分、快調に経過しています。



国の重要文化財である吉田家住宅の分岐点までやって来ました。立ち寄りたいがまだまだ先は長い。今回は立ち寄ることは諦めて遠目に見ながら吉田家とは反対方向の林道を急ぎます。
(写真上 国の重文吉田家・・未訪問)

三光神社に10時50分到着、ここで2度目のお賽銭奉納、いつものように奉納額は¥10+¥50(我が娘に充分ご縁がありますように)です。


この神社は建久年間(1190年)創建と歴史は充分。さぞやご利益が期待出来そうかな?神社の目の前にニョキッと生えている大きなご神木がいかにも威厳があります。




 神社横のもみじの紅葉が誠に見事に色付いています。さらに進むと天王池に到着、大きさや位置関係からして農業用の溜池でしょう。

かなり古そうな池です。

ここから再び山道です。




こちらの山(官の倉山)は金勝山より人気が高いのか登山者もちらほらおります。それとも時間的なせいかな?。

山爺は後ろから煽られるのは嫌なのでどんどん先に行かせます。決して疲れているからではありません。(o^^o)♪ 

4~5組が山爺を追い抜いてゆきました。官の倉峠に11時30分到着。ここからは急な登りが続きますが、それもわずかな時間です。11時50分、官の倉山に到着しました。


狭い山頂には7~8組のパーティが思い思いに弁当を広げてランチタイムです。

幸い単独者が占領していたベンチの半分を譲っていただいたので山爺もザックから携帯アルコールコンロを引っ張り出し湯沸し開始です。今回は2箇所以上頂上を極める計画だったのでサーモスは持参せずアルコールコンロとミニやかん携行です。


お湯が沸く間にすばらしい眺望を満喫いたしました。左から榛名山・雪を被った谷川連峰そして赤城山、右に展望を移すと男体山とやはり雪をまとった白根山がはっきり望めました。2時間前に登った金勝山も良く見えます。100m標高が違うと大分低く見えるもんだ。人間、2時間も歩くと随分移動できるものだなあと実感です。

残念ながら安物カメラなのでモヤの影響で画像ははっきりしませんが・・・(´ω`)

お湯も沸いたのでドリップ珈琲を入れていつものサンドイッチ・梅握り・アンパンの定番昼食を頬張りました。

『うまい・実にうまい・うますぎる!』 ♫なんでぇ、こんなにぃ うまいんだろうかぁ~(大泉逸朗 孫)

傍らのご仁を見ると”ああぁ~缶ビール飲んでやがる”さぞやうまいんだろうなあ。でも山爺はいくら好きでも山中で飲酒はしません。足元が危うくなって転倒でもしたら大変ですからね。

12時30分、官の倉山を後にする。40分も山頂でのんびりしてしまった。時間に余裕のある低山ならではのまったり体験です。行動開始して10分で隣の石尊山に到着またもや休憩です。

ここでも大展望が待っていました。
傍らを見ると由緒有りげな祠が2つ建っております。どちらが優位の祠かなあ?わからないので両方にお賽銭奉納です。これでお賽銭奉納は朝から4箇所目です。まあ、これも何かの縁!信心、信心、です。

ここの山頂も4パーティほど休んでおりました。5~6人くらいのパーテイの中に幼稚園年長?くらいのかわいい女の子が混じっていました。小さなリュックを背負い頭にバンダナを巻き一丁前の登山者スタイルです。ちょこまか動き、実にかわいい。うちの娘にもこんな時期があったなあ、と思わず目が細くなってしまいます。

山頂に10分ほど滞在、ここからは下山するのみです。タッチの差で女の子の混じったパーティに先行されてしまいました。

しまったこの先は鎖場のある難所だ。混雑必至だろう。先に行けばよかったと思ったが時すでに遅し。仕方ないから後に続く。

案の定、鎖場では先行組が下山に難渋してなかなか降りられないでいた。
『お先にどうぞ』と誘ってくれたが断った。あの小さな子が懸命に鎖場で格闘している。この健気さが、またまたかわいい。これは見守らなければなるまいて。”頑張れ”と心の中でエールを送る。また、すこし目頭も”うるうる”してくる。山爺も最近涙腺が大分緩むようになってきました。これも老化の現れかなあ?。

『おいくつなんですか』『小学2年生です』見かけより年長だった。そうだよなあ。幼稚園児ではこの鎖場は無理だもんなあ。と、やや安心した。


このグループとは結局、道が平らになる不動の滝まで一緒に行動した。不動の滝(右画像)に13時20分到着。

滝というからさぞや立派な滝があるものと期待していたが着いてびっくり見てがっかり!、受け樋の上を水が流れて下にザーぁっと落ちているだけだった。

なんじゃこれは打たせ湯か!もとはきちんと沢を流れていたんだろうけれど何らかの
理由でこうしたのだろう。(自然に任せると水の力で沢が崩れて滝じゃなくなるからかな?)

やがて道は広い林道になりほどなく里の畑が見えるようになってきた。こんなところにもソーラー発電施設が設置してあった。最近あちこちでこの設備を目にするが今、どのくらいの普及率なのかなあ。

【山爺の一言メモ】
世界的にはトップグループにいる日本だが、国内での普及率はどれほどだろうか。総務省が公開する全国消費実態調査の平成26年度版によれば、日本における太陽光発電普及率は6.6%という数字が出ている。これは前回の調査からすると5%程度の上昇となっていて、国民の関心の高さがうかがえる結果だ。国の政策としての、太陽光発電システムの設置にかかる費用を一部援助する補助金制度などの充実も影響しているのだと思う。
前回より5%の上昇ということは1.6%から6.6%に増えたということだから急速に増えていることがわかる。しかもこの数字は平成26年度の統計だ。今はさらに増えていることだろう。安全な原発・原発と叫んでいた族議員や官僚ども、多いに反省せい!。

13時50分小川町駅からの登山口に無事に降りることが来ました。あとは里山散歩を残すのみ。ここで珈琲ブレイクしながら大休止をとることにした。

ほどなく不動の滝で追い抜いた女の子のグループが降りてきた。ここはトイレがあるので彼らも休憩を取るようだ。小さい女の子は休憩もそこそこにそばの池を覗いたり周りを歩いたり休む気配がない。まさに ♫ 疲れを知らない子供のようにぃ~である。

山爺がのんびり珈琲をすすっている間にこのグループは降りていった。

さてのんびりと車も滅多に来ない里山をのんびり歩きながら駅に戻るとしよう。

道端のゆずや生垣の南天が綺麗に実っている道をとぼとぼと歩いていきます。

お寺に続く細道や道端にある石碑も風情豊かです。こんな良いところがまだ日本に残っているんですねぇ。

14時50分紅葉で綺麗に飾られた大塚八幡神社に到着しました。神社には誰もいません。今日はすでに神社・祠に随分お賽銭奉納したのでここは割愛!第一本殿までが遠すぎます。もう疲れました。

ここは元弘3年(1333)創建だそうな。1333年と言うと鎌倉幕府滅亡の時かな?

 早々に八幡神社を辞してこのそばにある穴八幡古墳に移動します。

こんもりとした林の中にそれは鎮座ましましておりました。周りはよく整備され石室もあり保存状態も良い古墳です。円墳ですが埴輪が出土しないので被葬者が誰なのかいつごろ作られたのか分かっていないそうです。出土した須恵器から7世紀後半だろう考えられるとか。


古墳時代は大雑把に西暦250年~700年頃までなので、この穴八幡古墳は古墳時代末期ということになります。

それにしても1300年以上も前に作られた遺跡である。悠久の時を超えてこれらの遺跡を守ってきた日本人ってやはりエライ!日本はやはり素晴らしい国である。






さあ、小川駅まであと少しだ。頑張ろう。途中黒ネコがお出迎えしてくれました。
15時20分無事に小川駅に到着しました。
駅前の広場でまたあの小さな女の子グループに会いました。(遠巻きに見ただけで会話はせず)さすがの女の子も少々疲れたかな?おとなしくしていました。

今回の山歩きは低山ながら里山散歩のおまけなど見所もあり、なかなかのコースでした。

【川柳】
・静寂を 破り オババの高笑い
・女の子 頑張れ 山爺これにあり・・・う~ん、どこかで聞いたド!
・墓場でも 悠久経てば 怖くない

***************************
さて来週の12月8日~11日は去年に引き続き高速バス利用して大阪・京都・奈良の放浪旅に出かけます。往復のバスチケット購入済みです。もう行くしかありません。

今回のチケットは片道¥3920とメチャ安です。そのかわり4列シートですが。安いんだから我慢、我慢です。京都は幕末の京都守護職会津中将ご本陣金戒光明寺から池田屋跡・龍馬暗殺の近江屋跡・土佐藩邸跡を訪ね当時の位置関係を偲んでみたいと思います。

近くに豊臣家滅亡のきっかけとなった方広寺もあるので訪れようと思います。奈良は飛鳥路散歩しながら石造物を見学する予定です。ご期待下さい。・・・なんか映画の予告編みたいになっちゃった。
(^O^)

****************************************
①ここに掲載されたルポや川柳の著作権は作者(日暮道長)にあります。
②作者以外の方による無断転載は禁止で行った場合、著作権法の違反となります。

読後の感想をコメントまたはメールしていただけると幸いです