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2016年11月23日水曜日

中学時代の同窓会に参加

中学時代の同窓会が開催されるという往復はがきが舞い込んできたのは10月半ばであった。5年ぶりの開催なので是非参加を、と書かれている。日にちは11月20日(日)17時からのようであるが、この時間からでは遠方からやってくる者は2次会への参加はまず無理だろう。何と言ってもこういった催しはお酒の入った2次会からが盛り上がるのでそれに参加できないのは誠に残念である。

そんな訳で参加するのを躊躇していたが、あれからもう5年も立っている。女子も男子も大分変貌(老けた)を遂げているだろうし次回開催がいつになるかも分からない。そうこうしているうちに幼馴染のYちゃん(女子)から電話で催促が来た。この後押しにより参加することにした。

ただ今回の会場となる居酒屋は駅から離れているのも問題だ。我がふるさと北関東T市は最寄り駅が2つあるが今回の会場までは、いずれの駅からも離れている。地元優先での会場選びで県外者への配慮なぞお構いなしのようだ。・・・おお~い、幹事さん。今後は県外者のことも配慮してくれぇ。 (;`Д´)<お゙お゙!お゙お゙!

幸い開けたほうの駅前からちょうど良い時間帯のバスが出ていることが分かったのでそれに乗車し会場まで行くことにした。

私の住む埼玉のH駅を15時頃に出発、予定通り16時過ぎT市に到着した。バス停にて10分ほど待つと中型バスが定刻通りやってきたので運転手に行先を確認し乗車する。ほどなく発車、見慣れた市街をバスから眺めるのは初めてである。

T市も近年開発が進み駅周辺も随分と都市化してきている。それに引き換え私が住む埼玉の北の外れH市はどうだろう。住みついて28年が過ぎようとしているが都市化とは無縁、駅舎が少し変わっただけで街並みはまったく変わらないでいる。もしも毎年同じ場所から街を撮影し10年経って見比べてもまったく変わらないだろう。そんなところに私は住んでいるのだが、まあそれはそれで、のんびりしていて住みやすい街だけどね。・・・負け惜し。(^0^)/

しかし、ふるさとのT市も5分も走ると元の古臭い町並みへと変わった。うん!こんなもんだよ、と納得していると、またまた賑やかな国道沿いの郊外へ出た。開催時間まで少し時間があるので会場のちょっと先にある公園まで足を延ばすことにした。

T市駅の駅舎も今でこそ近代的な建物に変貌を遂げているが昔は古色蒼然とした佇まいで明治村に移築してもおかしくない価値のある建物だった。私はそのレトロな旧駅舎のほうが好きだったのであるが、とうの昔に取り壊されていたものと思っていた。バスの時間をPCでを検索中にそれが公園付近に移築保存されていることをHPで偶然見つけたので、それを見学するのが目的である。

公園口に到着したので下車すべく料金の¥200を払おうとすると料金投入口がふさがっている。んん!どこに入れるのだと目が泳ぐ。すると運転手から『今日は県知事選挙なので無料です』と告げられました。ええっ!選挙とバスの運行とどう関わりがあるんかいな、一瞬固まったが、ともあれ無料とはラッキーである。只より安いものはないと気分良く下車し、薄暗くなってきた道を急ぐ。

おおっ!ありました夕闇のなかにそれは突然現れました。周囲が田んぼなので違和感はあるものの懐かしい佇まいです。なんせ独身時代に20年近くも通い続けた駅舎なので懐かしさでいっぱいです。新駅舎を作る際てっきり取り壊されていたものと思っていただけに、よくもまあ無事に残してくれたものです。T市の皆さん!なかなか味な真似をしてくれますなあ。ありがとうございます。深く謝意を表します。

腕時計を見ると宴会開始5分前である。急いで会場へ向かう。会場の居酒屋へ着くと入口に4~5人中年親父がたむろしている。何人かこちらを見ているが、声が掛からないので同胞ではないのかな?。そのうち彼らは居酒屋内に消えました。たしか彼奴はと思うがこちらも自信がない。彼らのあとを、トコトコついて行く。

途中で店のお姉さんに『H中の同窓会は』と聞くと先ほどの中年男達が歩いて行った方角を指さした。おお!いるいる皆さん既にほとんどお集まりである。先ほどの中年はやはり、わが同胞であった。『おおい、しばらく』と声を掛けるがこの時点では相手は誰だか分からない。向こうもしばらくキョトンとしていたが。『おお、Kか!』とこちらに気がついた。

幼馴染のYちゃんとも再会、相変わらず元気印の女で息災の様子、いやあ結構、結構。今となっては貴重な女友人である。お互いいつまでも長生きでいよう。

参加者は16人くらいだろうか。女子は少なめのようだ(5人)。座敷に上がり、『いやあ、しばらく』と声を掛けながら男子群の中へ分け入り座り込む。正面に座っている3人のうち2人は直ぐに思い出したが残り1人が分からない。私の両隣の男も誰だかさっぱり思い出せない。

正面の男、誰だっけ、う~ん!ニックネームは直ぐに出てきたが本名が思い出せない。『〇でもなし×でもない』しばらく思案の後、我がくたびれた脳が前頭葉からデーターを引き出した。『おおAか、そちらはWだよな!』・・相次いで思い出す。

あちこちで、お前誰だっけ、と誠に失礼な会話が飛び交うのも同窓会ならではの醍醐味である。そんな中にあっても中学時代とまったく顔の造作が変わらない学術的に貴重な奴もいた。

良く人の顔は20代までは親からもらった顔、それ以降は自分の顔とか言うけれど親からもらったまんま、中学時代とまったく変わらないあきれた奴が我が同胞にも複数いた

お互い相手を思い出し識別が出来たので会話も弾んできた。もう還暦もとうに過ぎた面々である。話題はなんたって体の具合の話を外す訳にはいかない。誰かが『薬飲んでる人手を挙げて!』というと大半が手を挙げる。中には『毎朝腹いっぱい飲んでるよ!』といったすごい奴もいる。全然飲んでない人は?と質問すると、なんと私の向かいの席のA君が手を上げた。『お前その年で薬いらずとはおかしいぞ!病気だよそれは!一度医者に見てもらえ』、てな会話が飛び交う。(笑)

宴もたけなわ、自分のカメラを取り出しあちこち記念撮影を撮る。ブログ掲載用だと告げるとメールで送ってくれと注文がきた。『あいよ』と軽く返答、箸のケースにアドレスを書いてもらう。すると隣に座っていたI君がやおら¥1000札取りだし俺に郵送してくれと懇願してきた。金は不要と固辞したがどうしてもと言うのでありがたく頂戴し、金額分印刷して郵送するので皆んなにも配ってくれと約束した。

俺の遺影に使うからいい男に撮ってくれという奴も複数現れた。カメラがいいから良くは撮れるがいい男は無理だと言い返す。まさに無礼講、これだから同窓会は楽しい。あっという間に中学時代に逆戻り、だんだん皆んなの顔が当時の顔立ち戻って来るから不思議なものである。

カメラは旧駅舎の撮影用に持ってきたのだが思わぬところで宴会盛り上げに役に立った。持ってきてつくづくよかったと思う。

女子群にカメラを向けると慌てて顔を隠す者もいる。今更隠したってしゃーないではないか。老いるのは私も嫌だけれども現実として受け止めないとねぇ。

『人間50年(もう皆んなとっくに通り過ぎた!)下天のうちにくらぶれば夢、幻の如くなり』とはよく言ったもんだ。金持ちも貧乏人も年齢だけは平等に過ぎてゆく。平等でないのは途中で人生のリタイアが起きることである。

皆んないつの間にか齢を重ね無事ここまで来たことに改めて感謝しなくっちゃ。・・・不幸にして途中でリタイアした者もいるのだからして・・・ここまで来たんだ、これからもコケないよう用心して頑張らなくっちゃ、ねえ、ご同輩!。(´^ω^`)

宴が進むにつれ皆んな打ち解けたのであちこちで遺影や見合い?用の単独撮影やツーショットシーン等が沢山撮れました。墓も生前に作ると長生きすると言われているので遺影も生前に準備する奴は長生きするよ、きっと、うん。

次々と料理が運ばれてくる中、きしめんの様なメニューが出てきた。そろそろ宴会お開きかな?と思っていると代行車の予約会話が交わされ始まった。楽しかった宴もどうやら終盤に近づいたようである。

次回は来年ね、とか2年後では、とかの会話を皆んなで交わす。そうだよ、これからは5年後では遅すぎるゾ、・・・理由は言わずもがな。(^ω^;

是非とも早めに開催して欲しい。『鬼怒川で泊まりでどうだ格安で企画するゾ』との声もあがる。・・・だれだそんな提案した奴は・・・って俺かい(1人ツッコミ)。結構賛同者もいるようなので本気で計画しようかな。大盛り上がりのうちに1次会は幕とあいなりました。

地元の方々はこれから二次会へ行くようです。いいなあ、前回も参加出来なかった。次回は早い時間での開催か温泉でゆっくりしようではないか。おいらのコミックソングたっぷり聞かせてやるぜ・・何!それだけは勘弁してくれだと! (`ヘ´) プンプン

帰りは、自分の車で駆けつけたA君が駅まで親切に送ってくれた。いささか酔っている中で20分の徒歩行軍は辛いところだったので多いに助かった。

このA君、お酒は呑めるのに埼玉S市からわざわざ車で駆けつけたそうだ。地理的条件からそうしたのかな?。我々は中学時代に、たった1年だけ一緒に過ごした、それだけの間柄なのに、やはり同窓会というものは飲む事を犠牲にしても参加したくなる何かがあるようだ。


中学時代の同窓会に参加の項・・・完