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2016年10月6日木曜日

草津外湯巡り。・・9/30~10/1

9月30日で職場を体裁よく追い出されたので気分を一新するために以前から行きたかった草津温泉の外湯巡りに行ってきました。宿泊先は一人でも快く泊めてくれるおおるりグループの宿を利用しました。・・・職場を辞めることになった詳細については、笠取山へ行こう・・の項参照

 山爺を退職に追い込んだ疑惑の当事者と人事まとめ営業員からは最後まで転勤・退職手続きに関してなんの説明もないままでした。山爺を避けるようなそぶりが見え見えです。

また厚かましいことに山爺が在職中にもかかわらず新たに募集し入所した新人の実習を始める始末でこの無神経には呆れるばかりです。

しかも山爺と直接会わないように遅番時には先に帰し、早番時には私が帰ってから出社させるという狡猾さです。会うと山爺が新人になにか吹き込むのではないかと恐れてのことと思います。念の入ったことで、誠にご苦労様なことです。 

疑惑の当事者と営業員が一緒にいたところに出くわしたことがありました。山爺はニコリともせずに、ぎろりと二人をにらみつけたところ二人は視線をそらしました。やはりやましいことをしているからでしょう。そうでなければ『最近は元気がないね』とでも聞くはずです。疑惑が確信に変わった瞬間です。

それまで少しは気を使いこちらから話しかけていた愛想会話もそれからは止めて職務上の連絡など必要最小限の会話しかしないようにしました。山爺は怒っているという態度を終始見せつけてるためです。そのくらいの印象を与えておかなければ無神経な彼らのこと、人の痛みなぞ気付くはずもないでしょう。すこしはうしろめたさを植え付けなければ、こちらとしても面白くありません。それが効いたのか退職手続き・・・と言っても最終日が遅番の一人勤務なのでどうやってカギを返すか、それだけですが・・・を山爺に直接言えなくなり、もう一人を通じて指示してきました。・・・ふふふ、山爺を怒らすと怖いんだぞぉ!少しはこたえたか!。ヽ(`Д´)ノプンプン

辞める当日、施設事務所にあいさつに行くと市の職員の方々全員が仕事を止めて集まってくれました。なぜ辞めるのか、もっと教えてもらいたかった、せっかく仲良くなれたのに、など声を掛けてくれ退職を惜しんでくれました。一介の派遣労働者に過ぎない私にはもったいないほどの扱いでこの点は多いに慰められました。

まあ、いつまでもこんなバカな話をしていると山爺の品位が落ちるのでこの話はこれくらいで。・・・・

当初は奥秩父の笠取山登山を企画していたのですが秋雨前線が停滞して天候が思わしくなかったので急遽取りやめて、格安温泉宿の草津ホテルおおるりに宿を取り外湯巡りをすることにしました。単独行はこういう場合、自分一人の判断でさっさと予定を変えることが出来るので大変具合がよろしい。

よく、雨の山行は訓練になるとか別の風情があるといった負け惜しみを聞くことがありますが、なんたって山は晴天に限ります。雨天での行動はスリップしやすく遭難につながります。天候急変なら雨中の行動もやむを得ませんが悪天候と分っていながら、わざわざ山に入る必要はありません。山は逃げないのでまたの機会にしました。

ご存じの諸兄も多いと思いますが、格安ホテルは伊藤園グループとおおるりグループの2大グループがあります。どちらも一人でも泊まれ、お酒飲み放題付きなので呑んべぇの山爺は何度か山の帰りに利用しています。

伊藤園はバイキング料理が充実し食事時間も90分あるので落ち着いて食事できます。おおるりは前者より¥2000ほど割安だが食事時間が60分なので少しせわしない。山爺は伊藤園の方が落ち着いて飲めるのでこちらの方が好きであるが、あいにく草津地区の場合は町はずれに1軒しかありません。これでは外湯巡りが出来ません。仕方ないので湯畑まで5分と外湯巡りに都合のよいホテルおおるりを予約しました。

おおるりは一人で泊まる場合、宿泊代が少し割り増しになります。それでも宿泊代(お酒付)+往復送迎バスで¥10000でお釣りがくる、万年金欠症で懐具合のさびしい山爺にとって、まことにありがたい宿であります。

  笠取山に行った場合に掛かる費用は交通費+山小屋代+食料で¥10000以内では収まりません。かたや温泉入り放題、バストイレ付きの大きな部屋でふかふか布団に寝られ2食付きでお酒飲み放題(60分)、一方は粗末な大部屋に板の床(混雑時は定員無視でどんどん人を詰め込む)じめじめ布団に包まり自分で食料担ぎ上げ、自炊の粗末な食事で¥10000超え、缶ビール2本飲むと更に+¥1000、風呂なんぞもちろん望めない・・・お金の有効利用、軍配はどちらに上がるのかなぁと考えさせられますねえ、こうなると・・・まったく。(笑)\(^0^)/

今回の送迎バスの発着場所である埼玉新都心に早朝より向かう。天気予報では晴れの予報だったがそこは秋空、女心となんとやらで低い雲がどんよりと空を覆っている。昨日は雨だったし、こりゃ笠取山は今日も雨だな!中止、大正解、これがもしグループ登山だとしたら予報が優先となり、リーダー独断で簡単に中止には出来ず決行、結局雨の中を歩くことになるんだろうなぁ、と自分を納得させました。

バスの発車予定時刻(8:40)より30分ほど早く新都心に到着しましたがお茶を買ったり小用をすませたりして少し時間をつぶしてから発着場所に行ってみました。

発着場所にはすでに係員もおり客らしい人も何人か並んでいます。やはり年寄りは朝が早いねぇ・・俺もかい!(山爺自身は年寄りとは思ってませんから。・・念のため)。定刻間際になるとどんどん人が集まり出し20~30人ほどになった。平日だというのにさすが草津は人気だなと感心する。                          

そうこうするうちバスが到着した。座席は指定制だ、自分の座席を確認しバスに乗り込む。定刻通りバスは発車し一路草津へ。関越自動車道経由だろうなぁ、と思っていたが説明を聞いて驚いた。まず東北道佐野SAに行くんだと!ここで日光や塩原、那須方面の人は降りて乗り換え。

当バスは北関東道を通って渋川の田吾作ドライブイン(おおるり直営店)で昼食を取り(もちろん有料)旅館からのバスに乗り換えるそうな。だから時間がかかるのかと納得。

バスに乗りウトウトしていると羽生インターを越えて利根川に架かるベージュ色の特徴ある鉄橋を渡るところである。なんと山爺の家のすぐ横を通過中ではないか。なんか無駄な時間を消費したようで妙な気持である。

出発後1時間ほどで佐野SAに到着、予定通り日光・塩原・那須方面のお客がぞろぞろ降りてしまい草津行きは10人ほどに減ってしまいました。



田吾作ドライブインに11:30到着。ここで昼食となるが、道路のお向かいに道の駅があり蕎麦がうまいとのネット口コミがあったのでそちらに向かう。」

 見ると山爺の後ろから何人か付いてきた。やはり書き込みを読んだのだろうか。

店に入ると金曜日のせいなのか客はまばらである。時間がないので早速目当ての天ぷらそばセット(混ぜご飯付き)を注文する。これで¥700は安い。ゴルフ場や普通の食堂では倍はする代物だ。早速蕎麦をいただく。うん!あれぇ!うまくないやん!。普通の味である。混ぜご飯も薄味で全然である。がっかりです。

外食で注文した料理が期待外れだと一食損した気分になります。・・この日も田吾作にすればよかったと反省。(´・ω・`)

12:30草津に向け出発、13:30予定通りに、おおるりに到着した。チェックイン手続きをすませ。部屋へ。10畳ほどの一間にデーンとベッドが二つ、風情がないのぉ。布団を敷く手間を省くためだろう。まあいいか。なんだかなぁ(でたぁ!阿藤節)


https://www.ohruri.com/kusatu_ooruri.html

カギをフロントに預け、外湯巡りへいざ出発。


まずはホテルのそばにあるはずの凪の湯へ。坂道をどんどん下って左に曲がる。


饅頭屋の売り子(おじさん)が試食どうぞとうるさい。試食と言っても1個食えと勧める。太っ腹だねぇ。でも食ったら買わんといかんし。
売り子を無視して凪の湯はと探すとなんと饅頭屋のすぐ横の路地の奥に風呂らしき小さな建物がある。・・おお凪の湯だ。湯は地下にある珍しい造りです。階段を下りてゆくと小さな脱衣所があり一人先客がいる。

カメラで室内撮影後、裸になり湯船へ。おお!硫黄のいい香り、まさに温泉だ!湯船に手を突っ込む。『うわぁ~あちちぃ』めちゃくちゃ熱いではないか。温度計があったのでみると50℃を指している。うわぁ~熱湯だ、駄目だこりゃである。

水を流しても流してもぬるくならない。だ~めだこりゃ!入浴はあきらめて掛湯のみで代替え。一緒に入った御仁ともどもあきらめて撤退を余儀なくされた。(´・ω・`)









次はと地図でみると関の湯が近いのでそれを探す。あった、あった。あるにはあるがなんか係員風のおじさんが男湯のドアーを開けて見張っている。あれ!入れないのかなと思っていると中から老婦人が出てきた。男湯がどうなっているか覗かせてもらっていたようだ。おじさんはその見張りのようである。妙なご婦人もいるもんだなぁと感心する。










中に入ると二人並ぶとぶつかりそうな小さな脱衣所がある。衣服を脱ぎ湯船へ。











いや~小さい湯船だわい。3人も入れば満員である。今は一人でよかった。うん!いい湯である。これはいいや、体によさそうな湯である。さすがは草津!これで無料とは、いや~ぁ太っ腹である。





関の湯を後にして坂を下ると有名な湯畑に出た。観光客でいっぱいである。おかげで記念写真を撮ろうと自撮りポーズをするだけで『撮ってあげましょうか』と見知らぬ人からすぐ声がかかる。山爺としてはもともと自撮りするつもりはあまりなく誰かに撮ってもらうのを期待してポーズするだけなのである。日本人はやはり親切だ。







次は千代の湯を探す。観光パンフによく載っている風情ある通りを歩いた先の左側に千代の湯がありました。










幸い誰も入っていません。ここの脱衣所は大きめなので脱ぎやすい。












誰もいない。今のうちと、いそいで湯船へ。いやぁ、いい湯です。やや熱めながら、なかなかです。歌の一つも出ようってもんです。『 ♪  いい湯だっなぁ~あはん』だいたい草津においてはぬるめの湯なぞ期待出来ません。長湯が出来ないのが残念です。

もっとも草津の場合薬効成分が多いので長湯していると湯当たりが怖いですけどね。





次はその名からも想像できる熱いので有名な煮川の湯へ。ありました、特徴ある形で広い交差点のところに屋根からもうもうと湯気を立てながらそれは建っています。


ここも地下にある珍しい構造です。(地下では硫化水素なんか溜まんないのかな?)





地下に降りてやはり狭い脱衣所で衣服を脱ぎ湯船へ。




あ~っ!やはり熱いです。先ほどの凪の湯ほどではありませんがめちゃ熱い。立って入るのがやっとで潜ることが出来ません。ダチョウ倶楽部の『押すなよ。絶対押すなよ!』はこのくらいの熱さかなぁ・・凪の湯では火傷するだろうし・・そんなことが一瞬頭をよぎります。ここも掛湯のみで速やかに撤収。草津恐るべしです。




宿の夕食の時間も近くなってきたのであと一つくらいかなと思いながら次の湯へ、なにせ、おおるりは時間に遅れるとアウトらしいから。(30分遅れで入場したら残り時間30分で終了!カンカンカン・・リングアウトの鐘の音)。

夕食時間は5時30分からと病院食並み、お客の腹の減り具合なぞまったく考慮していません。これは泊り客が多い土曜日などが2部入れ替え制(2部は6時30分から)システムなので平日もそれに合わせているためです。・・・お客のために時間を合わせるのではなくホテル側の都合で(効率よく就業させる)決めているところがなんともすごい!。



地蔵の湯に着きました。なるほど地蔵様が鎮座しております。周りに人がチラホラ居たので、ここでも自撮り仕草をすると、まんまと記念撮影をしてもらうことに成功です。







中に入ると、おやぁ、脱衣所がありません。ガラス戸から湯船を覗くと、なんと湯船の前に脱衣所があります。









中にはいるとすでに大きな湯船に5~6人が入っています。みんなこちらを見ています。みんなの見ている前で脱いで裸になるのはなんか妙な気持です。湯畑に近く入浴者も多いのでこうしているのかどうか分りませんが、これならば盗難に合う心配はなさそうです。



ここで時間切れ、早めに宿に帰り内湯にも入らなくっちゃと急ぎ足で元来た道を引き返します。ホテルに5時ちょっと前に戻れたので急いで内湯に向かう。内湯はすごく広く表に露天風呂もあります。洗い場をよくみると数か所壊れかかった混合栓も見受けられますが、まあこんなもんでしょう。口コミに書かれている排水溝の清掃不足も見られません。湯もさすがは草津、なかなかです。これだけでも来た甲斐がありました。









夕食のバイキングは噂通り、お惣菜のオンパレードと言ったところです。生ビール(発泡酒?)2杯と日本酒2本、ワイン少々を定刻内にやっつけました。本物の刺身(以前は刺身こんにゃくを食わされた)が付いたのはありがたかったです。ただしこれはお替わりは出来ません。

急いで飲んだので酔いが回り部屋でひと眠り、・・・のつもりが目が覚めると9時を回っていました。


館内探索とほかの内風呂(あと2か所ある)をしなければなりません。タオルを持ってまた出かけました。

カラオケコーナーやクラブ、ゲームコーナーが一応あるのですがシーンと静まりかえって誰もいません。開店休業では仕方ないので、さっき入った内風呂へ行ってみました。扉を開けるとここもシーンと静まり誰もいません。いやぁ!年寄りはさすが寝るのが早いなあと妙に感心しながら広い湯船を独占です。なんて贅沢な入り方だろうか、満足々です。さらにほかの2か所の湯も行ってみましたがこちらは小さな風呂でした。片方は誰もいなく、もう片方に一人だけ入浴とこちらもほぼ貸し切り状態です。


翌朝、朝食前の朝風呂へ今度は10人くらい入っています。やはり年寄り共、朝は早いようです。早朝風呂はやはり気持ちがいいもんです。極楽々、至福のひと時です。

朝食は定番のお惣菜や納豆、トーストもあります。おかしかったのはわさび漬けがてんこ盛りで用意してありましたが外観はポテトサラダそっくりです。山爺は見抜いたので少しだけもらいましたがバイキングの悲しさ、気付かぬ人はたっぷりとトレーの上に盛り付けています。

あ~あ、あんなに盛って食べきれるのかなぁと思っていると、思った通り、ほどなくしてあちこちで、ああ~ぁ、なんだこれはの声が起きています。(^0^)・・教えてやればよかったかなぁ!

帰りのバスは10時30分発ですがチェックアウトしたのが9時30分なので外にも行けません。仕方なく土産物売り場をぶらぶらしてみると外の土産物屋やほかの旅館では¥1000前後の物が多い中、ここには¥500~¥600の値ごろの土産物がいっぱいあります。値頃感につられて家族用と行きつけの居酒屋のママさん用と二つ買ってしまいました。

家族への土産はドライブインで販売している田吾作饅頭と決めていたのに思わぬ散財をしてしまいました。この辺にも、したたかなおおるりグループの経営戦略があります。・・・値頃感につられ年配者は近所に配るため大量買いをするだろうと当て込んだ企画?。事実¥500の物を5~6個買ってゆく人もいます。

10時30分予定通りバスが発車しました。このバスにもおおるり戦略があります。11時30分に田吾作ドライブインに着くように時間を設定して、そこで昼食をとってもらうためです。予定通り田吾作に到着、ここで1時間休憩となります。バスを停車させると運転手さんがダッシュで田吾作に走り去り、トレーにいっぱいの饅頭を載せて戻ってきました。試食用田吾作饅頭をお客一人一人に手渡します。いやぁ運転手さんも売り子に変身したり大変だなぁと感心しました。

饅頭食いながらドライブインの中へ、うん、この饅頭はイケる。皮がねっとりしていて実にうまい。12個¥725とこれまた値頃でどこの温泉地よりも安い!おおるりグループの経営戦略、誠に恐るべしと感心しきりである。ここでまた散財するはめに!。

ドライブインの棟続きがコンビニで土曜日なので雑踏している。ここもおおるり直営なのであろうか?。おおるりの旅館は飲み物持ち込み自由で空の冷蔵庫が完備している。ここで缶ビールやらつまみやらお客に買わせる算段であろう。ここにもおおるりグループの経営戦略が垣間見える。いやはやまったく商魂のたくましさに脱帽です。

帰路は田吾作ドライブインで別のバスに乗り換え、佐野SAでまた日光・塩原方面からくる大型バスに乗り換えることになる。日光・塩原方面からくるバスはほぼ満席であった。これで乗り換え終わりかなと思っていると羽生SA(右画像鬼平江戸処)で船橋方面のお客が降りて行った。別のバスに乗り換えるようだ。

いやぁそれにしてもなんと複雑ですごい運行管理だと感心してしまいます。おおるりホテルの客層は圧倒的に高齢者が多いので、ぼけ爺さん婆さん達が間違って別の場所に運ばれるなんてことはないのかなぁと余計な心配をしてしまいます。 

料理の質を除けば(山爺は粗食に慣れているので食い物で贅沢は言わない)本当に格安でいろいろと楽しめた旅でした。

またどこか探さなくっちや。

・・・・草津外湯巡りの項・・完