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2021年6月20日日曜日

紫陽花を見に行こう(武州荒木・天洲寺)

 日本政府の相も変わらずのお願いします連呼の願いもむなしく、新型コロナ感染が高止まり、変異株やらの怪しげな動きも止まらないでいる。居酒屋は夜7時まで、酒は飲んじゃ駄目。

居酒屋で酒飲んじゃ駄目ってそれ居酒屋じゃないじゃん。Σ(゚д゚lll) 食店(飲食店から飲むを外してみた)だろうが。

こんな状態でオリンピック開催とは恐れ入る。7月23日の開催まであとわずか、もう中止する気はないようだ。何が何でも開催だ~。海外からカミカゼオリンピックと揶揄されているとも聞く。

山爺のワクチン接種日が7月6日に決まったが副反応が気ががりであまり気が進まない。自分は打たなくとも周りが打てばコロナは収まり大丈夫なのでは・・と思っているのは山爺だけだろうか。(´д`)

いよいよ、梅雨真っ最中、連日の雨振りに加えて今年の梅雨はカミナリ様が出張ってごろごろ、誠に陽気な梅雨だ。

どこか行きたいなあ。今は紫陽花が咲いているんだろうなあと思いパソコンでGoogle mapを開いて紫陽花と打ち込んで見る。

と、我が家のそばの武州荒木というところの天洲寺がヒットした。

このGoogle mapはなかなかスグレモノで探したい観光やお店などの文字を打ち込むと地図上に次々と登録済みの地点が現れる。

天洲寺?以前伊勢崎まで通勤していたとき秩父線の武州荒木駅からよく見えたあのお寺かな?。

HPを検索するとなにやら聖徳太子ゆかりの由緒あるお寺のようだ。これは行かねばなるまいて。

天洲寺。行田市荒木にある曹洞宗寺院 (tesshow.jp)

6月15日、この日だけ天気予報は晴天だったので急ぎ愛用のニコンカメラとズームをカバンに放り込み出かけた。天洲寺の付近に前方後円墳で保存状態の良い小見(おみ)古墳史跡もあるようなのでそちらにも足を伸ばそう。

小見古墳群とは - goo Wikipedia (ウィキペディア)

午前10時に武州荒木駅に降り立った。何度も通勤で通過したが下車するのは始めてだ。下車したのは山爺だけ無人駅である。
駅前には何もないし、人っ子一人いない。いいねえ。地元の人には気の毒だけど鄙び感100%だ。

駅を出てすぐ左に曲がり2分も進むと大きな通りにぶつかる。その左手に天洲寺の入口が見える。


入口に説明板が建っている。

ふむふむ、なんかよう分からないがこのお寺に1247年に鎌倉で造られた聖徳太子の木造を祀っていることだけはわかった。

ほう、こんな片田舎になぜ聖徳太子の像が祀られているのだろう。

今の閑散とした街の状態で判断してはいけないのです。ここ、行田周辺は古代より栄えていた場所でその証拠に古墳群が随所にある。それに関係しているのでしょう。栄枯盛衰、幾星霜のはてに今は寂れたのでしょう。

瀟洒で朱色に塗られた山門が見えます。その両側には花菖蒲が

植えられ綺麗に開花していました。

いずれあやめかカキツバタとよくいい言いますが、山爺は花菖蒲とあやめ、カキツバタの区分けがよくわかりません。皆さんはいかがですか。

HPで調べてみてみたところ花びらの付け根に特徴があるんだそうです。

あやめ:網目状になっている

花菖蒲:付け根に黄色い模様

カキツバタ:付け根模様は白色



天洲寺で撮った画像を見ると花びらの付け根が黄色いです。つまり、これは花菖蒲ということになります。








いかがでしたか。勉強になりますねえ。やはりボケを防ぐためにも、たまには外を出歩かにゃあいけませんねえ。




さて今日の目的の紫陽花ですが小さな境内の随所によく手入れされて咲いていました。山門に紫陽花はやはり絵になります。


これだけの景観がありながら誰もいない。

境内には山爺だけです。

もったいなや、ありがたや・・参拝代を弾まねば・・(^O^)







瀟洒な本堂です。¥100奉納しました。

お墓の入口には石仏群もおわします。

なかなかの彫り上がりです。


山門の両側に木造の聖徳太子?が4体祀られています。これが鎌倉時代の作なのでしょうか。まさかねえ。ここじゃあ屋根があるとは言え金網越しで風雨に晒されっぱなし。レプリカと思うけれど。・・・







さて次の目的地、小見(おみ)古墳に移動しよう。天洲寺から西へ30分ほど歩くと道の両側に茂みが見えてきました。目的地の古墳でしょう。右手にあるのが虚空蔵山古墳、左手が小見真観寺古墳です。

まずは虚空蔵山古墳から見てみよう。規模は小さいです、頂上に小さな祠があります。


小さいながらHPで調べたら元は前方後円墳で40~50mとかなりの大きさだったようですが近年の県道拡張工事の時に削除しちゃったんだそうです。

埼玉県!!ひどいことするなあ。もったいない。今にバチが当たるぞ。

六世紀末の築造で全国でも珍しい笑う女性の顔が出土しているそうです。大宮公園にある歴史博物館に収納されているとか。見てみたいなあ。





さて、次は真観寺古墳を散策しよう。まずはお寺の山門から。
立派な門構えです。京都の有名寺と比較しても引けをとりません。

大日如来様がおわします。右図左側、大日如来とは森羅万象、宇宙そのもの唯一無二の存在です。イエス様なぞ足元にも及ばないのです。うへえ、もったいなや・ありがたや。

山爺の守り本尊の虚空蔵菩薩もおわしました。右図、左側。(丑寅生まれの守り本尊とされる俗信)

虚空蔵とは虚空(何もない空間・大空)が全てを蔵するように無量の智慧と福徳を備えているの意だそうで。

なんかようわからんがこの世の出来事はすべて虚空(虚空界)とも言います。多くの人が求め続ける、富・出世・名誉・恋、この一切がすべて虚しいことだとの教え。う~ん、山爺もこれまで、ずいぶん虚しい抵抗をしたもんなあ、特に〇については。(^^; この歳になるとなんか分かるような気がするなあ。
虚空界:色も形もない本源的な真如の世界(永久不変の真理)



さて目的の前方後円墳はこのお寺の裏に聳えています。


墳丘長は102~112m、埼玉県第4位の大きさだそうです。築造は7世紀前半~中期だそうです。左図の左側が前方部、右側が円墳部のようです。

円墳部の径は55mもあり石室が保存されています。








円墳部直下にある石室です。鉄格子があり中には入れません。






中は結構広いです。






前方部です。奈良あたりの古墳と違い古墳のてっぺんを自由に歩き回れるのが嬉しいです。






古墳のてっぺん(7.8m)から真観寺の境内を望む。大寺院ではないですが綺麗に手入れされたよいお寺です。

折しも暑い中、おじいさんがラジオを聞きながら真摯に境内を清掃していました。

お寺は人工物、ラジオを聴きながらの清掃はありです。(山中でラジオを聞きながら歩くのはご法度とブログで述べた)

境内にもどり一休み。さて武州荒木駅に戻るとするか。

お寺のそばの民家にピンク色の紫陽花が綺麗に咲いていました。で、盗撮(失敬)








戻る途中の道端に黄色い花がたくさん咲いていました。

帰化植物かな?







【川柳】
・民脅し 巨墓を造る 古代王
・死してなお 力誇示する 古墳かな

10時に歩き始めて11時50分に武州荒木駅に戻ってきました。

家にたどり着いてiPhoneの万歩計をチェックすると1万5千歩、ちょうどよい散歩になりました。近隣にも見ごたえのある遺跡があるもんだなあ。Google Mapの検索が楽しみになってきた。

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