12月3日にインフルエンザ予防接種に臨んだ。2日後に我が首都圏孔球親睦会の20年度最終戦があるので悪影響がないか心配だった。山爺はインフルエンザには耐性があるのか(当人が思い込んでいるだけ?)30年以上も前の独身時代に罹患して以来罹ってはいない。なので通年予防接種は敬遠している。
なんかワクチンを入れると余計な副反応が出やしないかと返って心配なくらいだ。そらそうでしょうああた、なにも起きていない健康体に異物(ワクチン)を注入するのだからして。
しかしながら今年は目下コロナの渦中にある。インフル+コロナに複合罹患などした場合重篤化する恐れもある・・なんて脅かしめいた家族の勧めもあったし、第一行政の政策(高齢者の無料受診)でもあるからして・・・お上の意向に逆らうのはやぶさかではない。・・・ということで接種を決めた。
12月5日(土)は週間予報では晴れだったのが当日は気温5℃の曇で時折小雨がぱらつく悪条件下でのラウンドだった。・・・ゴルフの結果発表はこのブログの後に掲載予定。・・
あれ?体調が少し変と思ったのはインフル予防接種の前の日から。なんか喉の右下奥がいがらっぽい。ゴルフから帰ってくると喉の右奥下がいよいよおかしい。病魔がついに牙を向いた。喉奥が猛烈に痛い。嚥下するのが躊躇するくらいの猛烈な痛さだ。いかんなあ、予防接種なんか余計なことしたから副反応かなあ?
ほとんど眠れずに朝を迎えた。さっそく体温をチェック・・・ピッピッピー(なんて音量だ)36.7℃ あれ?平熱じゃんこんなに喉が痛いのに・・これはおかしい・・ははあ・・インフルではないな。さては口内炎かなあ。洗面所で歯磨きしてからリステリン原液を下顎のオクに流すとヒリヒリ激痛が走る。ははあ、こりゃ喉の奥に口内炎が発生したようだ。喉の右下奥が痛いのが証拠だわい。・・・と、素人医療診断
まさかコロナウイルスではないだろうなあ。と一抹の不安もあったが自然治癒を期待して日曜・月曜と痛みに耐えた。体温は37℃を上回ることはない。うん、口内炎だな。それにしても痛くてしかたがない。食物が痛くて飲み込むのに億劫になる。
火曜日、痛みは一向に軽減しない。やむなくかかりつけの内科医に出向いた。
受付で
『あのお~口内炎と見えて喉の奥が痛くてしかたがないのですが』
『きゃあ~』・・・とはいわなかったがみるみる表情が曇る
『気の毒ですが表で待っていてくれますか』
『へ?平熱で喉というより右下顎奥が炎症してるんです』
『決まりなんですいません』・・玄関の自動扉越しの表に椅子と携帯ガスストーブを設置して臨時野外待合所があっという間に完成した。
『・・・・』・・待つこと小一時間。その間、来院者が沢山通過した。悪いことに玄関前にアルコール消毒薬が置いてあるのでシュシュしながら山爺を一瞥する時間がある。・犯罪者を見る目つき
・どうしましたと聞いてくる人
・そこに並ぶのですか?という人までいる
これはこれで暇つぶしになる。
『いやあ、コロナの疑いかけられちゃって・・わはは』
やがて、完全防具服に身を包んだ先生と看護師さん登場。うわあ、スターウォーズだなこれは。『どこいったの・・なに、ゴルフぅ・・何人』
『9人で野田の方面』
『ありゃあ、沢山いたねえ。都内の人はいるの?』
『う~ん、1人いましたね』・・こちらの口内炎の話なぞ、はなから聞き入れない。
『都内の人がいたの、PCR検査しようか』・・やはりコロナ罹患を疑っている。こうも身構えられると事の重大さに山爺も不安になってきた。あとで調べたらコロナの初期症状に口内炎が起きることがあるとも・・・なるほどなあ。
『検査お願いします』・・とほほ なんだか情けないことになってきたぞ。コロナ罹患していたらどうしよう。
先生自ら検査棒を山爺の右の鼻の奥を突っ込んでグリグリ(痛ったた)検査棒を看護師に渡すと先生はとっとと院内に戻った。
看護師さんが表の傍らで検査棒の変化をチェック、15分で結果がわかるという。
運命の15分・・・その長いこと・・途中で看護師さんに近づいて一緒にのぞき込む。
『大丈夫みたいですね・・判断するのは先生ですが』
やがて先生が戻ってきて検体を確認。
『良かったですねえ。陰性です。口内炎に効く抗生物質出しておきます』
だからぁ・・口内炎だって言ったのに・・ブツブツ
『喉頭がんではないですよね?』
『癌の初期は痛みがないです』・・・なるほど。納得です。
窓口で処方箋をいただいて近くの薬局で薬群を受け取って我が家に戻ってさっそく投薬開始。薬は4日分だ。
水曜・木曜、経っても症状はあまり変わらない。4日目の金曜になってようやく腫れが引いたとみえ食物嚥下に苦痛が伴うのが和らいできた。薬も無くなった。うまい薬の出し方をするもんだ。
【川柳】
・人は皆 コロナと思え 慣れこそ油断
・第三波 津波は弱し 疫病強し
このあと山爺は地獄の苦しみを味わうこととなる。
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