蛇行の仕組みを山爺はイマイチ理解できていないが山爺の若い頃はもっと素直に季節が変わっていたような気がする。
5月の連休中も変動気象により高山では降雪が続いているようだ。
北アの燕山荘のブログ(画像は燕山荘)によれば5月12日現在も降雪が続いており連日除雪に追われているとか。
この気象のせいなのか今年の5月連休を挟んだ期間、山の遭難がメチャ多いのにはいささかうんざりしている。これについては別の機会に述べようと思っている。
それでも下界では5月に入ると日替わりでよい陽気がぽつぽつと来るようになった。5月4日(日)がよいお天気との天気予報を得たので前々から行きたかった東京の駒込にあるバラ園で有名な”国指定名勝旧古河(ふるかわ)庭園”に行ってみよう。この時期は春のバラが咲き誇っているに違いない。
【山爺の一言メモ】
旧古河庭園
都内の駒込駅から徒歩12分・京浜東北線上中里駅から徒歩7分にあるおしゃれな洋館がある庭園で明治の元勲陸奥宗光の邸宅であったが宗光の次男が古河家の養子になった時に古河家の所有となった。建物は鹿鳴館・ニコライ堂を手がけた英国の建築家ジョサイア・コンドルの設計によるものである。平成18年(2006)1月に旧古河氏庭園(文化財指定名称)として国の名勝に指定された。
陸奥宗光以前の所有が誰のものであったか良くわからないが、この辺一帯の染井から上駒込は植木の生産地で旧古河庭園あたりは西ヶ原牡丹園という植木御用邸園があったようです。維新のドサクサに乗じて江戸の所有者(御用邸園というから徳川家の所有?)からタダ同然で取り上げたに違い。(あくまで山爺の私見ですから・・ (^^♪)
今の所有者はというと隆盛を極めた財閥古河家も太平洋戦争後、進駐軍政策により公職追放されて解体。遺産相続税未納によりこの邸宅も大蔵省へ物納となった。因果応報・・いやはやなんとも、世の中うまくいかないもんですなあ。その後1955年、国から東京都に払い下げられ都市公園となった。都市公園になるまで邸宅・庭園は荒れ放題で洋館はお化け屋敷と言われていた。
鬱蒼とした木々の中に茶室があります。この広い敷地といい豪奢な洋館、茶室といい贅の限りである。
お天気も良くなった日曜日だ。人だかりがすごい。
入場料は一般人¥150、65歳以上は半額以下の¥70、当然山爺は¥70・・小銭入れからお金を出そうとポケットに手を突っ込み準備をしていると小さな看板が立っている。
中に入るといきなり見覚えのある石づくりの洋館がで~んと現れました。おお、いいねえ。絵になるねえ。早速この間手に入れたニコンD3100を取り出して18-70mmレンズを装着する。(この画像はニコンのコンパクトカメラで撮影)
ここからはニコンD3100による撮影画像になります。どうでしょうか。『あまり変わらない』ですとう。・・・ (゚д゚)!いくら明治維新に貢献したからとはいえ陸奥宗光(1844生)は元を糺せば紀州の下級藩士?の6男で幕末期は高野山の寺男などを経て江戸に出るが、この頃は困窮の極みだったらしい。
あの伊藤博文からして女好きが高じて明治天皇に『いい加減にしなさい』とたしなめられている。飛鳥時代よりこのかた天皇に女性問題で叱咤された政府高官は後にも先にも伊藤博文ただひとり、もはや病気と言って良い。
隆盛も草葉の陰で苦虫を噛み締めながら『おいどんが目指した維新はこんなもんではなかごわす』と嘆いていただろう。
宗光さん、こんな滝まで作っちゃってからに・・宗光さんが作ったとは限らないが贅沢な拵えですなあ。
加えて西南戦争や暗殺で西郷隆盛・大久保利通が相次いでこの世を去ってしまったので薩摩閥は急速に衰退、ほかの維新の立役者たちも貧乏くじを引かざるをなかった。♫ちゃんちゃん。
それにしても立派な庭園だ。宗光以前の所有者の無念さ、いかばかりか。
欝蒼とした庭園を堪能して再び陽のあたる洋館の前に出ました。バラのタワーが美しい。
周囲には春のバラが咲き誇ってます。
山爺は草花には疎いのでバラの開花期はよく知りませんでしたが調べてみたら種類によって咲き方に違いがあるんだそうです。開花時期は関東地方での時期です。
①1季咲き・・4~5月に1回だけしか咲かない。
②四季咲き・・咲いたあと剪定すれば春・夏・秋と年3回以上繰り返し咲く種類で15℃以上に保てば冬も咲く・・ははは、年中咲っぱなしの色情花、人間にもいるなあ、そういう奴。
③返り咲き・・春咲いたあとに夏から秋にかけて不規則に咲く・・こういう人間もいるなあ。気まぐれに惚れ込むタイプ・・って俺もかい?。
中でも春に咲くバラは長い冬に栄養を蓄えて一気に咲くので大型で美しいバラが多いんだそうです。・・・・分かりましたか?為になったねえ。(もう中学生の声色で)
以下、SNSの図鑑(バラの品種一覧:和名索引 – バラ百科)により当て推量で品種など書き込みますが間違っていたらご容赦。 m(_ _)m
カクテルという品種で四季咲です。
再び古河邸の全景を収めてみました。
やはりよい眺めですねえ。
小江戸のような町並みもよいですが。
明治・大正期の洋館も絵になります。
今度、明治村に行ってみようかなあ。
いやあ、無料でこれだけの眼福を得るとは、今日は素晴らしい日になりました。
【川柳】
・古河邸 紆余曲折で 公園に
・古河邸 華麗の裏に 歴史有り
・元勲は 妾 豪邸 競い合い
・未聞なり 色情 お上に諭されて
***********************************
①ここに掲載されたルポや川柳の著作権は作者(日暮道長)にあります。
②作者以外の方による無断転載は禁止で、行った場合、著作権法の違反となります。
読後の感想をコメントまたはメールしていただけると幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿