10月に栃木のゴルフ場でゴルフクラブのPWをコースに置き忘れた。荒天化であたふたしていたとは言え、情けない。ゴルフ場よりクラブが見つかった旨の連絡があったのが2日後だったのでその間、何とはなく、中古PWクラブのネット検索をしていた。
山爺のゴルフ歴は年月だけは長く、かれこれ40年になる。腕前?!、これは寄る年波により・・飛ばない・寄らない・入らない・・で下がる一方、今や成績より完走が目標ですわ、あはは。(笑)
道具も最初は安物のシントミゴルフのオリジナルを購入し使っていた。安いから鋳物抜きっぱなしで磨き省略だから真っ黒けのけのクラブだった。しかもハーフセットという代物で、Dr・3W・3I・5I・7I・9I・と、飛び飛びセット、そんな商品でも売れる時代だった。しかし今にして思うと低重心の初心者向けで設計だったから高い弾道が出やすく使いやすかった記憶がある。
当時はゴルフブーム、河川敷以外のゴルフ場は売り手市場、キャデイ付きが主流で中には生意気なキャディが多々、ビジターの山爺が安物クラブを使ってプレーするのを小馬鹿にする。・・・ような態度を複数回受けた。
『シントミぃ~そんな安物クラブを使うような人はうちのゴルフ場にいないわよぉ~』的な扱いだ。
そんな悪印象に耐えられず馴染みのスポーツ店へ駆け込んだ。そして店の親父の口車に乗せられて高額なミズノのアイアンセットを買わされた。ソールが薄い中級向きのクラブで当たると飛ぶがコントロールが難しかった。買っちゃったから仕方がない。なんとか騙し騙し長年使った。
10数年前に中古クラブではあったが値段の張るマックフライ・ハイブリッドという中級者向けのクラブに切り替えた。ブランド性は申し分なく使い勝手もまずまずだった。
ところが齢を重ねるうちにこいつらが反乱を起こし出す。山爺の言うことを聞かなくなった。8番より上のクラブが打てなくなってしまったのだ。無理に使うとチーピン(左にひん曲がる打球)連発で大怪我をする。
そんな矢先のPW紛失騒ぎだ。願いは一つだ。飛ばなくても良い、真っ直ぐ飛べば・・やはり初心に帰り低重心が良いのでは。・・・
ネット検索しているとヤフオクでアイアン7本セット(6・7・8・9・PW・AW・SW)がなんと、¥100で出品されていた。低重心設計かな?ソールが厚いのが気に入った。状態も使用感が少なくて良さそうだ。
なんでこんなに安いのか?まあいいや。軽い気持ちで上限¥2000までの自動入札で参入。(自動入札とは自分の許容金額まで入力しておけば後は自動でセリに参加してくれるシステム)
翌日、結果を見てみると、なんとまあ、¥1000で山爺が落札しているではありませんか。
めでたし・めでたし。
改めてクラブの素性を調べてみるとFIT WAYという名前でアンダーカットデザイン(初心者向けの低重心設計)と書いてある。
どうやらスポーツメーカーのアルペングループ傘下のGOLF5がオリジナルで販売している安物と評判の初心者向けクラブのようです。だから入札者が少ないのか。納得。(買う前に調べろや・・・ってか)
このクラブ、世間様の書き込みが辛辣です。
FIT WAYというクラブはどうですかとの質問に
・ありゃあ~残念無念、初心者用の安物クラブというのが定説です。そうですね~F1ドライバーがスズキのアルトにのっているようなものです。
・アルペングループGOLF5のオリジナルですよね。完全に入門用、初心者用に分類されると思います。 長く真剣にゴルフに取り組むつもりならばお勧めできません。
・自分のパートナーが、このクラブを使っていたら、ひきます。
なんとまあ、皆さん偉そうにうんちくをたれています。釣り・ゴルフ・登山など、これらの趣味人に、この手合いの御仁が多くいる。自分の腕前を棚に上げ高額な道具ばかり信奉して悦に入ってる。
趣味の世界で高額なほど良い商品はカメラしかないと山爺は思ってます。あとの道具は自分に合うかどうかで弘法筆を選ばずなのでは?
¥1000の釣り道具セットと30万円の道具で釣りの成績にどう差が出るのか山爺は理解できない。
山の道具でもモンベルの靴がとか、コロンビアのジャケットが、と惜しげもなく大金をはたいて購入している人が数多くおりブランド以外を使用すると今にでも遭難しそうな言い方を平気でする輩もいる。
論語読みの論語知らずが世間には数多くいる、困ったものだ。もっとも、そういう人たちのお陰でブランドメーカーが成り立っているのだけれどね。
落札価格¥1000+送料¥1700=¥2700でアイアン7本が我が家に届きました。
早速開封、ほぼ新品、なかなか良いではありませんか。
11月3日、いきなりゴルフ場で使ってみました。場所は距離の長いタフなコースで有名な古河ゴルフリンクス。OUTの7Hなんか435YもありながらPar4、勘弁してよぉ~てなもんだ。
スタート前にスイングチェックし、ボールを使ってピッチショットも試みる。おっ?なかなか良い感じでボールが上がります。
さて、スタートです。いきなり394y Par4と負荷の多いホールです。3打でグリーンに近づくのがやっと、残りは50yも残ってます。山爺はこの中途半端な距離が苦手です。恐る恐る打った打球は高々と舞い上がりピンに真っ直ぐに向かいました。
ピンそばにドスン。これを1打で放り込みボギーでホールアウト、こりゃあ幸先が良いぞ。
ショートホールでもテイショットをミスし大きく外しましたが、ナイスリカバリーで2オン、4で切り抜りぬけました。終わってみれば3295yのタフなコースを53で回れました。トリプル叩いたのは1回だけ、私にとっては上出来です。午後も54で回れました。
世間様でボロクソに言われている FIT WAY クラブですが今の私にピッタリ合うようです。こりゃあいいものをタダ同然で手に入れたもんだ。ヤフオク万歳!、次回のラウンドが楽しみになってきました。
【川柳】
・只同様 買ったクラブが 活躍し
・酷評の クラブが馴染み 良い心地
・口コミで ボロいクラブが 神の手に
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