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2018年1月26日金曜日

新春 富士登山??

両家の実家への新年挨拶も無事に終えて一段落。さて都内散歩でも、と思った翌週の半ば頃より喉が痛くなりだしました。まず鼻の奥に違和感が起き始め徐々に喉が痛くなり出した。夕方には咳も出始めて止まりません。幸い熱は出ないので体を動かすことに支障はないのですが塩梅が誠によろしくない。山爺としたことが数年ぶりに風邪をひいたようです。

連日退屈なので週末は都内に出かけようとしていたのですが風邪引きに加えてニュースでは連日今季一番の寒気が!と報道していることもあり外出は自粛、大人しくしていることにしました。咳がひどく迷惑がかかるので近所の居酒屋にも行けません。”蟄居閉門”状態となりました。

お利口さんで療養に励んだ結果、風邪も癒えました。さてどこに行こうか。まずは都内の格安床屋で散髪だ。その後前々から行きたいと思っていた都内にある富士塚でもいってみようか。都内にはいまでも富士塚がぎょうさん保存されていますが例年6月30日の本物の富士山の山開きに合わせその日だけ一般に開放しほかの日は”入山禁止”となっているところが多い。

【山爺の一口メモ】

富士講
富士塚は、富士山信仰のシンボルとして主に江戸時代に造られた小高い山のこと。富士山から実際溶岩を運んで作っているが特徴で、どの富士塚の山頂からもかつては富士山が見えたという。 現存する富士塚のうち都内で最も古いとされるのが1789年に造られたという、鳩森八幡神社の千駄ケ谷富士(渋谷区)で現存しているが6月30日の山開きのみ一般開放でほかの日は施錠で入山禁止。都内に100カ所余りあるらしい。    
        
http://fujisan60679.web.fc2.com/tokyo.html


品川の品川神社にある富士塚は常時一般開放されているみたいなので行ってみよう。京急線新馬場駅下車。高架駅北口の階段を降りると階段途中から品川神社が目に入った。左側に小山らしきものが見えて人が数人登っているのが見える。”ああ、あれが富士山だな”


神社前についてみると結構急な石段がでーんと構えています。この神社は鎌倉時代初期の創建と古いようです。

昔はこの神社のすぐ前が海だったようです。随分と風光明媚で霊験あらたかな観光スポットだったんでしょうなあ。いまは大都会で見る影もありません。





【山爺の一口メモ】

品川神社

1187(文治3)年、源頼朝が安房国一之宮・洲崎明神(現・千葉県館山市洲崎神社)から、海上交通安全と祈願成就のため天比理乃咩命を勧請して祀ったのが創祀とされる。
その後鎌倉末期の1319(元応元)年に二階堂道蘊が「宇賀之売命」を、太田道灌が1478(文明10)年6月に「素盞嗚尊(牛頭天王)」をそれぞれ勧請している。
1600(慶長5)年、徳川家康は関ヶ原の戦出陣にあたり戦勝を祈願し、同合戦にて勝利を収めると、祈願成就の御礼として天下一嘗の面(国常立尊面)、神輿(葵神輿)などを奉納した。
また江戸幕府三代将軍・徳川家光が東海寺を建立し、その鬼門にあたる当社を同寺の鎮守と定め、以来社殿以下神主宅に至るまで全て幕府によって再建修復を行う「御修復所」とした。
1694(元禄7)年、1850(嘉永3)年と二度に亘り社殿は焼失しているが、都度幕府が再建している。参道石段の途中、左側に富士塚への登拝道がある。この富士塚は比較的新しく、明治2~5年頃に築造されたといわれ、品川区指定有形民俗文化財となっている。

まずは本殿にお参り。例によって¥60奉納。そのほか境内にある阿那稲荷神社・祖霊社・富士浅間神社へも参拝しました。
祖霊社は日清、日露、大東亜戦争で戦死した方々への忠魂の社だそうです。なるほど砲弾を模した碑がありました。








富士浅間神社から”富士山”が見え、ここからも登れますがショートカットになってしまうので一旦階段を下りて”1合目”から登山を開始しました。







きちんと合目の標識が建っている山道を登ります。”5合目”からは本物を模したのか急勾配の道が作られてます。










手すりにに捕まらないと転げ落ちそうです。登ること2~3分で山頂に到着しました。













山頂にはすでに数人の人がおり騒いでいました。





山頂からの眺めはなかなかのもんです。江戸時代なら富士山や海が見えてさぞや良い景色が見えたんでしょうなあ。

昔は富士塚のある場所からは必ず富士山が遥拝できたとか・・そりゃそうだろう富士塚から本物の富士山に向かって手を合わせるのが目的なんだからして。



山頂の反対側にも道がありました。さしずめ山梨側の富士吉田口といったところでしょうか。








ここから下山し江戸へのタイプスリップは終了。新馬場駅にへと戻りました。


山爺が更に年老いて登山が叶わなくなったら関東近県の富士塚巡りも面白いかなあ。

新春 富士登山??の項・・・完

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