予定の行動は秩父線野上駅で下車、万福寺口から通称、長瀞アルプスを歩き宝登山(491m)を目指します。宝登山から長瀞へ下山、ここまで休憩含め5時間。下山後は長瀞参道沿いにある野土山の桜を愛でて長瀞の岩畳で桜見ながら熱燗でも一杯と欲張った日程です。
しかしここいら辺は皆野アルプスだの秩父華厳の滝(皆野にある)だのとブランドパクリの名称が多いねぇ。やはり観光地としては2流意識があるからなのかなあと思う山爺でありました。
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このチケットの特徴は秩父線全線で何度でも乗り降りが自由でしかも通常の乗車運賃より料金が安いのである。例えば終点三峰口まで普通乗車券を購入すると往復¥2100だがフリーチケットは¥1440なので¥660もお得なのだ。
おまけに全線で立ち寄り湯やロープウエイ、土産屋などで割引特典もある。いやぁ秩父鉄道さん太っ腹だねぇ。今まで随分秩父鉄道利用させてもらっていたがこんなチケットがあるなんてちぃっとも知らなんだ。そりゃ長蛇の列にもなるというもんです。
しかし、まずいぞ。これでは急行に乗れなくなってしまう。改札の駅員さんもやや心配顔である。秩父鉄道は全線自動改札とは無縁で昔ながらの人手による改札です。無人改札は数多くあるけれど(^0^)念のため。
いざとなったら駅員さんも販売を手伝うのではと思ったりしながらヤキモキする。ようやくチケットと急行券を購入し発車ギリギリで乗車することが出来ました。
秩父鉄道の急行は土日でも1日2本くらいしか出ていません。この次の急行は1時間後です。倹約家の山爺がなぜ急行にこだわるかと言うと、早いのはもちろんだが、座席がボックス席で窓際に小テーブルがあるので、1ボックス占領出来れば(だいたい空いている)お茶置いて飲みながらゆうゆうう現地に着くことが出来るのです。しかも急行券が安い。なんと¥200!。
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しかし今日の改札口の混み様では、1ボックス確保は無理かなと心配しましたが乗り込んだ乗客は少ない。あんなに並んでいたグループ?は結局乗車しなかった。すぐ後に出る普通便を利用するようです。山爺よりも倹約家がいるようですなあ。ボックス席はガラガラでした。
おかげさまで思惑通り1ボックス独り占め、テーブルにお茶を出し飲みながら、文庫本置いたりラジオ置いて聞いたりと使い放題で車窓を眺めながらのんびり現地に向かうことが出来ました。
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前回の越生ハイクでは駅前でウロウロしてしくじったので今回は事前にGoogleのストリートビュウで下調べをしておきました。さすが事前に視覚に記憶させておいたので前に来たような錯覚にとらわれます。万福寺の標識もGoogleで見たとおり、迷うことなく登山口へ到着です。
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そんな時、後ろから前からドスドスと無粋な駆け足の音が聴こえてくると本当にうんざりします。こんな静寂な世界をぶち破り何が楽しくてドタバタ走り回るのか。そんなに走りたければ国道で車と競争でもしていろと、いつも山爺は思うのです。日本語には山歩きの単語はあるけれど山走りの単語はないのじゃよ。バッカモーン!(磯野浪平の口調で)(`ヘ´) プンプン
ずうっとなだらかな道が続くこのコースはトレラン族には格好のコースに違いありませんが今日は悪天が幸いしたのか今のところ出くわしません。彼らは雨でぬかるんだ道は苦手なのかもしれません。山道を走ったのでは滑って引っくり返り易くなるものね。山道で転んで引っくり返ると痛いゾぉ~怪我するゾぉ~。ざま~カンカンです。(  ̄▽ ̄)
登り始めは山あいに霧が引っかかり悪天候でしたがそれも徐々に回復、登るにつれて視界も開けてきました。登山道も樹林に守られていたのかぬかるみも全くなく快適そのもの、ほかの登山者に釣られて駅でスパッツ(足に付ける今風ゲートル)をつけましたがほとんど不要でした。やはり私は晴れ男!また自惚れが出来ます。
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カキ氷にすると普通の氷と違い格別に美味いらしい。長瀞に着いたら食べてみたいなと思いながら通過。(登山中で汗をかいていたので喉が渇いていたのでしょう。下山し少し体が冷えたらその気が全くなくなりました)
野上峠の目印通過、峠というと普通登山道と十文字に交わる道があるのですがここにはそれがありません。僅かに踏み跡らしきものが見えますが昔はあったのかな?
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そうだよ。トレラン族はこういった林道を走ればいいじゃないかと思う山爺でした。
しかしそれでは彼らの自尊心や優越感を満足させられないのだろうなあと思いますがね。ホント!山走り回ってタイム競って何か得るところがあるのかねえ。( 'ω')?
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人生は重荷を背負うて坂道を行くが如し。まさに徳川家康の教えを噛み締めながら一歩また一歩と足を前に出すのみです。歩いてさえすればやがて頂上に着きます。
しかし家康殿、人生の頂上とは、どこでありますか?山爺にはさっぱり見えないのであります。もう通り過ぎたんだろうなあとは思いますが。なに!頂上は人生終えるとき?登り放しじゃんそれでは。・・・( ・…・)
そういえば家康殿も大阪夏の陣で豊臣家を滅ぼしたあとすぐ死んじゃったもんね。今思えばあれが家康殿の頂上(目標)だったんですねえ。
ひいひい言いながら登っていると頭上から子供の声が聞こえてきました。おや、ひょっとして頂上間近かな。老骨にムチウチ第四コーナーを全力で頑張ります。目の前に子供達の頭が見えました。多分頂上に違いありません。
12時ちょい前に宝登山(491m)に到着致しました。山頂は広く、あの天気予報にもめげず結構な人々で賑わってます。まあほとんどがロープウェーを利用したピクニックの家族連れです。
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家族連れが遠巻きにこちらを見ています。特に子供達の不思議そうな目がなかなか可愛いい。優越感に浸りながら味噌汁を飲み終え次はドリップ珈琲を入れる。珈琲の香りが山頂一帯に流れる。どうだ諸君!うまそうだろう。山爺至福の時である。
あの子供達、家に帰ってから親に、あんなコンロが欲しいなんてせがまないだろうなあ、と余計な心配をしてしまう山爺でした。
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昼食を済ませ道具をザックに収納し宝登山神社奥院に参拝、家内安全を祈願しロープウエイ山頂駅に移動する。この付近は蝋梅で有名だが見頃を過ぎ蝋燭も溶け滓状態でした。
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ロープウェイ横の下山道から広い山道に入り下山開始、この道は以前1回歩いたことがあります。
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20代始めに先の会社で時の係長に日帰り懇親会を命じられて長瀞散策を企画、職場同僚達と宝登山にロープウエイで参拝したあと歩いて下山したことがありましたが全然記憶に残っていませんでした。
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(^o^)<うぁーっ!人が一杯、さすがは長瀞です。皆さん天気予報なんかモノともせず行動力がありますなあ。
参道を2~300mほど下ったところに野土山の標識を見つけたので右折、程なく小山に突き当たりました。桜でいっぱいですがまだ5分咲きくらいで観光客もまばらでした。
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桜のような白い花がやはり咲き誇って蓮華畑とコラボしていました。誠に綺麗です。入場料取らないなんて、長瀞お大尽~!!。
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白い花はオオシマサクラのようでした。ソメイヨシノも良いけれど、この白い桜もなかなか見ごたえがありますなあ。
畑を突っ切り参道に戻りどんどん降りてゆきます。参道の両側は桜がほぼ満開状態、野土山と大違い、日当たり具合の違いでそうなるのかなあと上を見上げながら歩いていると長瀞駅が見えてきました。
駅前は、いやはや人また人でいっぱいです。もしも晴天だったらどのような混雑だったのかなあ。むしろ天気悪かっのが幸いしたのかな?
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駅前の茶店で缶ビールを2個購入しました。観光地にも関わらず1個¥350と安い、長瀞はホントに偉い。上野は1個¥500と山小屋並みの料金だったゾ。ヽ(`Д´)ノプンプン
長瀞の岩畳が見えてきました。ここの河原?ていうのかなあ、も48年ぶりですが。事あるごとにニュース映像で見ているので懐かしさはありません。
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(スーパーで生キャベツ専用ドレッシングを見つけました)
なぜ大自然の中での飲み食いはこんなにうまいのだろうか。もしかすると人類が太古の昔、獲物を捕らえて大自然の中で食べた感激のDNAが騒ぐからだろうか?なんてことを想像しながら飲んでいたら酔いが回っきた。
最近、頓に酒が弱くなったなあと思うようになってきた山爺です。お酒を飲むのにも体力が必要と聞いてもいます。肝臓でアルコールを分解するのに血液がそちらに周り疲れちゃうのかなあと思っています。
ザックの中に日本酒が小さいペットボトルに満タンで入っておりそれを飲みたかったのだがそうするといよいよ酔いが進んじゃうので自粛、撤収です。
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うわあ、さすがは長瀞、帰りは乗客で一杯です。山歩きで疲れたところにほろ酔いも手伝い眠くて仕方がありませんがこれは熊谷まで座れないかなと諦めていると寄居でかなりの乗客が降りました。
ここから東京方面に帰るのでしょう。おう!ラッキー。座れました。座ると即、居眠りでウトウト。いい旅夢気分です。いくら寝ても終点までなので乗り過ごしはありません。大安心です。
いつもなら行きつけの居酒屋に凱旋し手柄話をするのですが17時半頃着いてしまいました。やはり秩父方面は近くて良き山なりですなあ。一旦家に帰り出直すことしよう。ところが家に着くと疲れがドッと出てしまいもういけません。本当に体力が落ちてるんだなあと感じました。これって年齢から?仕事もせんと毎日家で怠けているから?後者で有って欲しいと願う山爺でありました。・・・トレーニングさえ再開すればわしだってまだまだ!。
宝登山ハイクと長瀞花見の項・・・完
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