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2025年7月24日木曜日

#愉快な仲間たち・・・25年度山爺の高校クラス会開催記

 
今年も山爺が卒業した高校のクラス会の時期がやって来た。2012年だったと記憶しているが軽い気持ちで引き受けたクラス会の幹事を皆から”幹事長・幹事長”とおだてられて今日まで引き受け続けている。

それまでは高校の所在があるT市に居残って住んでいる面々が交代で日帰り同窓会を開催してくれていた。そんな会合に時折顔を出しては楽しい時を過ごしていたが、ある日いつものようにいい気分で酒を呑んでいたら『たまには県外在住のお前たちも幹事をやれ』とのおしかりを受けた。酔っていたこともあり『おお、同じ会費で温泉宿泊まりで開催してやる』口は災いの元とはよく言ったものだが、日頃、旅行慣れしている山爺、格安温泉行き企画には多少なりとも自信があった。

翌年、念入りに二次会も含めたお泊り同窓会を企画し約束通り日帰りの会と同等の費用で開催した。

宴会のさなか『さすが名幹事長、来年も頼むよ』のおだてに乗せられて翌年も幹事を任されてしまい爾後14年も経ってしまった。・・おいおい、お願いしますって挿絵が違うぞぉ。

PCがなかった時代であれば筆が苦手な山爺、2回目の幹事は当然辞退しただろうがその時は会社勤めで覚えたPCの技能が役に立ちインターネットでの旅館・カラオケ会場などの検索が容易に出来るようになったし、住所録などのデーターベースさえ作ってしまえば開催案内などの書類作成・発送まで2~3日もあれば完了するのでさほど負担にならない。

今となっては良いボケ防止にもなっていると言うものだ。それにしても今持って往復はがきでの開催案内って・・昭和時代のアナクロ人間達ここにあり。

そんな我々だが古希をとうに過ぎて全員が漏れなく後期高齢者の領域に達した昨今、ひとり・またひとりと彼岸側に川を渡ってゆく仲間が目立ってきたのが何とも辛い。去年も11月にK君が、12月にS君が川を越えてしまった。

K君はクラス1の好い男?で会参加の常連でもあった。カラオケも達者だから夜のお店ではずいぶんモテたらしい。

S君は山爺が20代初めの頃に良くつるんで遊んだ間柄だった。彼は新しい物好きで麻雀・ゴルフに手を出し山爺を誘ってくれた。

山歩きに熱中していた山爺を捕まえて『山男ならスキーが出来なくちゃあダメだ』『おお、やってやろうじゃあないか』と売り言葉に買い言葉。福島のスキー場でスキー初体験。やってみたら面白いのなんのって、こうして山爺をスキーにのめり込ませたのも彼であった。

麻雀は初心者同士だけでしばらくの間、安いレートで練習しているうちに上達したのでさほど授業料を払い出すことなく本格麻雀に入り込むことができた。会社での仲間内の腕前は勝ち組側だったと自負している。

スキーもゲレンデを飛び出して今流行りのバックカントリーの真似事も出来るようになり他人に教えられるほど上達した。ゴルフぅわ?・・こいつは難しいねぇ、今持って悩んでますわ。

そして現在、スキーはさすがにとうの昔に辞めたが麻雀はゲームで毎日のように遊んでおりボケ防止に重宝している。またゴルフに至ってはヘボながら今も月一ラウンドしており体力維持に役立っている。二つとも今となっては山爺の貴重な技能であり財産だ。教えてくれたS君には感謝を述べたいところだがその機会もなくなってしまった。

これらを教えてくれた当のS君は飽きっぽい性格だったのか、いずれの趣味も直ぐに辞めてしまったことを付け加えておく。

さて、同窓会はどこに行こうかなあ。幹事長なりたての頃『幹事長の決めたことならどこでも参加します』と殊勝な振る舞いだった面々だったが、さすが10年以上も地元から近い鬼怒川方面ばかり企画していたら『たまには県外で開催を』とついにクレームが出た。

そうは行っても山爺の好む鄙びた山奥の温泉でのんびり露天風呂に浸かって部屋では静かに酒を酌み交わし人生について真摯に語ろうなんて趣味を彼らが持ち合わせているはずもないしなあ。そういう場所なら山爺は何箇所も知っているんだがなあ。

彼らが満足する条件としては①温泉宿で宴会しながら近況交換②カラオケのあるお店で2次会。これが①はともかく②のない催行では面々からの不満ブーたれが目に見えている。

さて、スナックがある温泉街で格安宿がある栃木県外での地域となると茨城・埼玉は望み薄、福島は何箇所かありそうだがT市からは遠い、おのずと群馬方面に目が向いてしまう。

群馬の伊香保あたりに見当をつけて調査開始、順序としてはまずスナック店を見つける。

①一見さんの団体を受け入れてくれる店・・出来れば貸切が望ましい

②料金を事前確定してくれて廉価・明朗会計の店であること

これが探すとなかなか見つからないんだよねえ。こんな苦労、皆んなには分かるかなぁ、分んねえだろうなぁ・・なんとか千歳・・って誰だ・・分んねえだろうなあ。 (^^♪

GoogleMapで伊香保の地図を広げて検索すると出るわ出るわ、10軒近く出てきた。片端からクチコミを読みあさり5軒に絞り電話で様子見。

『もしもし、費用は』『1時間¥3000です』・・次・・ 『90分¥3500で女の子は一人につきチャージ¥1000』??意味不明・・次・・『女の子の連れ出しは出来ないんですよ』『??そんなこと聞いてないよぉ』連れ出してなにするんだ (゚д゚lll) ・・次・・

どうも意味不明の返答が多いなあ。調べてみると伊香保はいかがわしい店も多くて過去に何軒も警察に摘発されていることもあったみたいだ。・・物騒だなあ、伊香保は止めたほうがいいかなあ。

口コミを読んで良心的なお店と評判の店に電話・・『一人¥3500で2時間貸切でよいですよ』・・やった、ついに見つかった。スナックさえ決まればあとは近くの伊藤園の宿に団体予約すればよし、かくて宿泊場所+スナック店を確保し、25年度の同窓会、伊香保温泉の段がまとまった。

今回は山爺含めて9名が参加・・年々あちらが痛い、こちらがダメの故障者も増えて参加者が減り続けている我が同窓生。斯く言う山爺とて山歩きやゴルフの影響か膝痛・腰痛に加えコロナ後遺症の影響?で耳鳴り・めまいと満身創痍の状態だ。いつまで幹事長が務まるか先行き不明だ。同窓会もあと何回開催できるかなあ、毎回大事に催行しなくちゃ。

今回はT市から西に向かうので途中のA市駅から山爺も車に乗せてもらうことにした。10時にA市で無事皆んなと合流、一路、群馬の渋川から伊香保へ・・と思ったら伊香保は通過して草津方面へ進出だと・・??時間があるので八ッ場ダム見学にいくとか。??八ッ場ぁ、ここから遠いぜえ、今からじゃあ3時までに伊香保に戻れないでは?・・山爺の心配なぞどこ

吹く風で一路八ッ場ダムへ・・ようやく2時ころダムへ到着。と思ったら見学もそこそこにここで遅い昼食を摂る。今頃昼食では今夕のバイキング料理は箸が進まないのでは?・・もう、めちゃくちゃや。    Σ(゚д゚;)

3時半に本日の伊藤園の宿にようやく到着、もう受付が始りフロントにお客の列が・・当然山爺は最後尾となるので入室は遅れるなあ・・・なんだかなあ。・・俺だけ伊香保で下ろしてもらえばよかった。と反省しきり。

良いこともありました。車2台に相乗りだから当然ガソリン代は全員で折半になる。取り決めた金額を支払おうと思ったら幹事長はいつも面倒な企画を催行してくれているのでガソリン代は免除というお言葉をいただいた。ありがたく皆さんの御好意に甘えることにしました。こんなことなら今後もT市より西よりの企画をし続けなければと密かに思う山爺でありました。 (^^♪

今日の夕食は伊藤園のバイキングでほかのお客と一緒の会食になるのが少し心配だったが、宿の配慮で団体はバイキング会場とは廊下を隔てた別の小部屋が用意されていた(団体は個人客に迷惑だからかな?・・我が会を含め2組)これはありがたい、これなら少し騒いでも大丈夫だわ。

さて我が会にとって初めてのバイキング会食、当然ながら開会挨拶も、乾杯もなし。めいめいがてんでんバラバラに飲み物や食べ物を取りにゆくので常に空席が目立つ。なんか盛り上がらないなあ。だめだこりゃ!!。

突然”がらがら・がっちゃ~ん!と大騒音。我が朋友が旅館で用意しておいた足の不自由な人用?の台車付きテーブルを目ざとく見つけ、皆んなのために(と思いたいが自分で独占?)ビールを一度に運ぼうとしたまでは良かったが部屋の入口の敷居段差で揺れてビール群が倒れ大惨事が発生した模様です。・・うわぁ~大変だあ。

バイキングは自分の食べる(飲む)分だけその都度取るのが大原則なんだよなあ。係員からの苦情がなくてよかった。

そんな雰囲気で静かに始まった会食だったが時が経つにつれ飲む奴は飲むし食うやつはどんどん食っている。まあ、こんなのも今後ともありかな?と幹事長ひとりごちた。とまれ90分の制限時間内で飲むわ食うわの満腹状態で夕食を終えて各自部屋に戻る。

休む間もあらばこそ次は館外でお楽しみの二次会だ。O君が体調が悪いとかで急遽欠席となったが残り8人は洋服に着替え伊香保名物の坂道をわいわいと登って二次会場のスナックへ向う。なぜ着替えたかって?酔って下駄履き浴衣姿で坂道歩くのは後期高齢者にとって剣呑この上ないじゃあ、あ~りませんんか。転倒→骨折→入院→寝たきり→認知症の図式が1番怖いです。こうなったら幹事長の寝覚めも悪いと言うもんです。

息が上がる前に目的のお店前に到着した。どんなお店なのか入るまでは気がかりだったが入ってみるとなかなか雰囲気の良さそうなお店である。これで2時間貸切なら文句なし。まずは乾杯で盛り上がる。

開催案内状に『伊香保は坂道が多くスナックまでも坂道、泥酔厳禁』と注意していたのとバイキング夕食で勝手が違ったのか皆さんまだシラフのようでなかなかエンジンが掛からない。いつもと違い妙にお行儀がよい。エンジンが掛りだしたのは小一時間過ぎてから・・こうして伊香保の夜は過ぎてゆきました。

楽しかった二次会も終わり坂道をめいめいがトボトボ下り旅館に戻る。山爺も戻りながら途中のコンビニで寝酒用に少しお酒を買おうと立ち寄るとY君がのこのこ付いてきた。焼酎の小瓶を買おうとすると『それじゃあダメだこれにしろ』・・二階堂(焼酎)の大瓶を指す・・誰が飲むんだよ今からこんなに。・・氷も小さなパックを入れようとするとまたも口出し 『ダメ、ダメこれを2個』1番大きなパックを指差す。

この男、酔うとやたら指示をする悪い癖がある。宴会でも酔うと相手を指さしながら『こらあ、俺の話を聴けぃ』が常だ。悪い奴がついてきたもんだ。ここは逆らわず言う通りにするしかない。結局大きなレジ袋をぶら下げての帰還となってしまった。

部屋に持ち込んでも結局飲んだのは三分の一ほど、指示した当人は飲むこともなくさったと寝てしまう始末。・・注文は何だったんだよぉ??。

結局残りは山爺が持ち帰る。・・昨年に続き今年も戦利品ゲット、これはこれでありがたい。氷もほとんど消費することなく誰かが持ち込んだクーラバッグの中へと消えた。

翌朝、玄関前で記念撮影。来年も元気で再会しようと誓いあった。

さて、このまま帰途に着く面々ではない。自営業の会員(複数)は昔から『早く帰っても仕方がない』とのたまう。思うに早く帰ると仕事をしなければ(やらされる?)ならないからだろう。かくて残りの参加者は彼らに引きずり回される(あるいは好んで)ことになる。

今回は帰路とは反対方向の吹割の滝を見にゆくことになった。山爺『吹割の滝ぃ』あそこは3回も行ったことがあるんだよなあ。車相乗りの都合上わがままは許されない。ここは付き合うしかない。

吹割の滝に向かう前に伊香保神社がある伊香保山頂方面へと向かう。伊香保温泉の名物、石段は風情があり是非とも立ち寄って欲しいところなのだが歩くのは5分でも嫌という面々、昨夜も今日も誰も立ち寄らないようだ。

伊香保神社はその石段のてっぺんに有り歩くと体力と時間が掛かり大変だがさすがは車、数分であっという間に着いてしまう。

ここの見所は伊香保温泉の源泉(右図)が見られることにあるのだが立ち寄ったのは山爺含めて数人だけで他はどこを見るでもなく付近をぶらぶらしているだけ。

風情のある公共露天風呂もあるのだが誰も入ろうとは言わない。

何を考えて行動しているんだろう。彼らのコンセプトがどこにあるのかイマイチわからない山爺でありました。




さて、伊香保を後にして目的地の吹割の滝へ到着。滝へは駐車場から相当歩いて下って行き、また坂道を登り返して戻らなければならないのだが皆さん、いそいそと降りてゆく。
えぇ~っ歩くの嫌いじゃあないのお。わからんなあ。彼らの行動基準は・・・

さて、吹割の滝も観光したので、ようやくここからUターンして帰途へ、あとのイベントは昼食かな。どこに立ち寄るのかなあ?

沼田市の手前の国道で突然先頭車がとあるお店の駐車場に入る。

ん、ん、どこだここは??。看板にもつ煮と書いてある。まさかここで昼食?いっぱい人が並んでるじゃん。

飲食店に限らず山爺はこういう行列のできる店は好みじゃあないんだよなあ。並んでも抵抗がないのはスキー場のリフト位のもんである。

飲食店はなおさらのこと。ましてやもつ煮屋とは、最悪の条件が重なっている。

山爺はよく煮込んだもつ煮にたっぷりネギのかかったものなら口に合うんだが・・それなら酒のツマミとして食えるが、もつ煮をおかずに飯食うなんては考えたこともない。

煮込み具合いが不十分でもつの形状がホース状に残っているものは苦手なんだよなあ。あの噛みごたえが嫌だ。ホース状のもつをどのタイミングで飲み込んだら良いのやら・・タイミングを失うといつまでもくちゃくちゃ噛んでいなければならない。そうなると最悪吐き出すことに・・。

先に並んでいる朋友達に『並ぶのお』と聞くとニッコリ笑顔で『すぐに順番が来るよ』なるほど15分も並んでいると順番が来た。が、席は空いた順だから各自ばらばらに着席。しかも背中の後ろはすぐガラス戸で狭いこと。それに引き換えカウンター内の広いこと。業員優先か~い、この店は、お客様は神様じゃあないんかい?。

もつ煮定食の半ライスというものを注文、値段は¥590?だったかな、確かに安いのは認めます

やがて定食が運ばれてきた。うわあ~もつの姿ホース観丸見えだあ。お品書きには確かにもつ煮定食と書いてありもつ煮込み定食とは書いてない。看板に偽りはないのだが。トホホ
 (;ω;)

店員さんがテーブルにトレーを縦置きに置いていったので横に直そうとすると隣の見ず知らずのおっさんが、『ここではトレーを縦にして食べるんです』と”大きなお世話”を言う。

どう食おうが俺の勝手だろうと思いつつ仕方ないから縦長にして食べ始める。食いづらいなあ。だからこういう混雑した店は売り手市場だから嫌なんだよ。店のルールを勝手に決めて偉そうにお客に強要する。

また客からしてそういうのを喜んで吹聴するアホもいるから嫌になっちゃう。

半ライスからして丼大盛りじゃん・・だったら半ライスと書くなよ。普通盛だろうこれは、じゃあ大盛りはどんだけ、嫌だねえ話題作りに常識はずれの量を半ライスと表現する見え見えのPR作戦は。

ホース状のもつを一掴み、『ど~か、生臭くありませんように・弾力がありませんように』と祈りつつ口に放り込む。ん、ん、見かけによらず柔らかい。よく煮えてるなあ。これなら何とかいけるわ。うん、まあまあじゃん。やれやれ一安心とごちた。

と、目の前を旨そうなラーメンが通り過ぎて行くではないか。おやあ、もつ煮以外のメニューを注文するの有りかい。おいらもそうすれば良かったなあと思ったのも後の祭り。後悔しきりの山爺でありました。

【川柳】
・後期など おおきなお世話と 高齢者
・古希からは 順序が読めない 同窓生 ・・卒業・成人・還暦・古希と横並びだったが。
・ぶつ切りを 止めりゃ好かれる もつ煮かな
 
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