以前から目をつけていた桜の咲く山の一つに丹沢、大山の手前にある弘法山という低山がある。弘法山→念仏山→高取山と歩いてみようか。
丹沢登山の玄関口の秦野は山爺の在所から電車で3時間弱で行くことが出来る。
下画像の中央雲の下のピークが高取山556mでその手前に重なっているのが念仏山です。
交通費は片道¥1600と長距離を移動する割には他の路線と比べると安い。これは小田急線の企業努力に負うところが多い。
我が家から都心まで¥1000ほどかかるが、新宿から秦野まで同じ時間移動して¥670である。小田急さんエライ!!
我が家→都内→秦野→丹沢方面はいずれも人口密集地帯なので交通機関の利便性が良く発着本数が頻繁なので時間を気にしないでもすむ。
弘法山に9時30ごろ着いた。小さな駐車場が2つあるが既に満車のようだ。弘法山は帰りにも立ち寄るので直登せずに迂回路を歩く。
善波峠には野仏と常夜灯の残骸があった。この道は江戸時代に大山詣りの登山道になっていて、この峠に茶店があり店の親爺が常夜灯を毎夜灯して管理していたそうです。
善波峠を越えるといよいよ山道になりました。野菊と信仰の道という道標を見ながら歩を進めて行きますが、だんだん傾斜が増して息が上がってきます。
途中に関所みたいな柵と扉で仕切られたところに出くわしました。鹿が市街地に降りないよう作られた仕切りです。開けたら締めるのがマナーです。
『もしもし・・』『もすもす・・』相手は高校時代の友人です。6月開催予定の同窓会の問い合わせの電話である。山歩きを忘れしばし同窓会談義になってしまいました。
同窓会の企画状況の話が終わったので、
『ときに俺、今どこにいると思う』
『ん・・・』
水仙の咲く中、再び静寂の山歩き・・と思ったがとんでもない。次々と登山者が上がってきた。後ろに付かれるのが嫌な山爺、その度に足を止めて道をゆずり先に行かせる。
終いには男女半々くらいの18人の高齢?パーティにも追い抜かれました。高齢と思って侮るなかれ、彼らは毎週のように山に出掛けるので実に強い部隊が多いのです。
でも、このパーティは中間に入って歩いていた人々が少しバテ気味で下を向いて奴隷のように黙々と歩いていたように記憶しています。あ~ぁ、嫌だ、嫌だ、話もせずに黙々と歩く集団は。
念仏山と書いてある道標の周りにも3~4人がザックを置いて休んでいますが、道標の周りで休むのは本来ご法度です。
リーダーとサブリーダーが真剣な眼差しで何か打ち合わせをしている。たぶん、疲労度やコースタイムを気にしているのだろう。嫌だねえ、たかがトレッキングでそんなに真剣になるなよ。
仕方がないので強引に割り込んで記念撮影。普通、写真を撮ろうとすると周りにいる人は『あら、すいません』とかなんとか言って退くもんだが若干1名は、それすらしない。ずいぶんとお疲れのようです。仕方がないから山爺の後ろに隠して撮影しました。
念仏山からは西側に眺望が得られましたが件の団体さんは先を急ぐのか誰も見ようとはしません。
こんな、団体と関わりたくないので山爺が先発で念仏山を離れました。
と、まもなくその団体ご一行が負けてならじと追いかけて来るではありませんか。当然先に行かせます。
ご苦労さん、そんなに急いで何処まで行くんだね?ずっと大山の先まで行くんか。・・・お~い、雲よ馬鹿にのんきそうぢゃないかの山村暮鳥より。・・・それにしても寒いなあ
、登っているのに体が全然暖かくならない。ウインドブレーカーを脱ぐ気になれません。
高取山への登りは思ったよりも急勾配で、しかも結構長い。おまけに木の根っこだらけで誠に歩きにくい。ぜいぜい、息を上げながら一歩ずつ足を前に出します。
途中に道標があるものの大山・蓑毛と書いてあり途中の高取山は書いてありません。高取山は途中経過のピーク扱いです。
12時ちょいと過ぎに高取山(556m)到着です。
山頂はダダっ広くぶっきらぼうに道標がひとつぽつんと立っています。あの団体様はとうに通過したようです。大山方面に行ったのかな?それとも下山?。
数人のパーティが道標を避けて休憩しています。皆んなお行儀がよろしい。道標周りに群がる無粋な人はいません。
で、邪魔されることなく山頂で記念撮影。
ここで昼食の大休憩。今日の昼食は定番のサンドイッチとおにぎりではなくホットカツサンドとジャムサンドです。(昨夜ドラッグストアーで購入)
お湯を沸かしてカフェオーレを作って飲みます。
寒い中での温かい飲み物は誠にありがたい。生き返ります。それにしても寒い。終いには細かい雪のようなものが大山方面から飛んできます。登る途中で見た大山は真っ黒い雲で覆われていたので多分今頃大山は雪なんでしょう。本日は晴天なりとの予報は見事に外れてしまいました。(思った以上に北の高気圧が強く張り出し丹沢方面まで降りてきてしまったようです)
こう寒くては堪りません。15分で撤収!!。急いで荷物をまとめて下山開始です。元来た道を急いで戻ります。木の根っこの急勾配を慎重に下ります。下りは快調でどんどん高度を下げて行きます。
こう寒くては堪りません。15分で撤収!!。急いで荷物をまとめて下山開始です。元来た道を急いで戻ります。木の根っこの急勾配を慎重に下ります。下りは快調でどんどん高度を下げて行きます。
甘酒・お酒の文字がある売店へ行き熱燗を注文するも売り切れです。この寒さではさもありなん。
仕方ないから生ビールを注文しベンチに戻りザックから取り出したお菓子を肴に震えながらの花見を楽しみました。
仕方ないから生ビールを注文しベンチに戻りザックから取り出したお菓子を肴に震えながらの花見を楽しみました。
【狂歌】
・風景も 花も緑も 何せむに うつむき去りゆく 爺老婆(じいばあ)の群れ。
・どすどすと 静寂(しじま)を破り 老若が 靴音高く 吾を追い抜く
・どすどすと 静寂(しじま)を破り 老若が 靴音高く 吾を追い抜く
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